久高島の夜明け〈1〉天祖を探せ

「お話し会」@天空の茶屋が終わった後、語り部が言った。
「天祖(てんそ)を探せと言っています」
また神託があったようだ。新たなる古代琉球への扉が開くことになるらしい。

天祖。神女のウメおばあが語った言葉として、記憶に強く残っている。
「琉球の始祖には、天祖・皇祖・人祖がいらっしゃる」と。
それほど深淵な…神世にまでさかのぼる言い伝えが沖縄にはあるのだと。
その天祖を探せと…。またもや難しい課題が出たものだ…。

語り部が続けた。
「以前、ウパーマ浜で何かメッセージを受けました?」
「はい、そういうことはありました」
語り部と知り合う前のこと。深夜のウパーマ浜で、私は驚くべき体験をした。

久高島の北端・カベール岬の植物群落に続く砂浜と岩場。「ウッパマ浜」とも呼ばれる。
その由来は「大浜(うふはま)」か「御浜(うっばま)」のどちらかだろう。
いずれにしても、超古代の久高島に関する謎を秘めた場所なのだと思う。
そのウパーマ浜で起きた不思議な出来事は、いまだに忘れることはない。

「そのときの続きがあるようですよ」
「もう一度、私にウパーマ浜へ行ったほうがいいと?」
「そうですね」


ということで久高島へ。夜明け前、集落から徒歩約20分の位置にあるウパーマの海辺に再び立った。
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この6月旅の目的は…。
お話し会を催す他には、斎場御嶽の奥宮・ナーワンダーグスクの巨岩に登ることだった。
それを、語り部は変更したほうがよいと言った。
こういう予定変更はよくあることだが、一応、確認してみた。
「ナーワンダーは、つまり今回は無理ということで?」
4泊の計画で行った沖縄。ナーワンダーへは3日目に行く予定にしていた。
「はい、今回はウパーマ浜。ナーワンダーへは次回に行くのがよいと」
そう神様は告げているらしい。つまり逆に…と、予想外の示唆について私はこう理解した。
久高島のウパーマ浜とナーワンダーグスクは切り離せない関係にあるらしいと。

ウパーマ浜に到着して30分後。梅雨に戻ったかのような曇り空が、柔らかな暁色に染まってきた。
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7年前の夜も、私はウパーマ浜に座っていたのだった。
暗闇の農道から直角に海方向に曲がり、防風林を抜け、浜に出ると空に十三夜月。
↓ この写真より100m近く北の砂浜。波打ち際に、海蛍が礼儀正しく並んで光っていた。
水平線で揺れる釣り船の灯りに見とれているとき、ドンと神様が舞い降りた…つづく。
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by utoutou | 2014-07-03 09:27 | 久高島 | Trackback | Comments(0)
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