7つの首の蛇 6⃣ グスク跡

久高島七川巡り、
6川目は「みーがー(新川)」。
イザイガーに、ほとんど隣接している。
5川目まで、川と川の間隔は70〜100歩
だったが、ここではその半分あるかないか。
ひとつのユニットといった印象がある。

比嘉康雄氏(『神々の原郷 久高島』)によれば
みーがーは集落の最上位(北)に位置することから、
現集落の発生とともにできたと考えられるという。

そのため、この川は産川(うぶがー)とされ、
赤ちゃんの産湯は、こちらの水を使ったという。


みーがーの入口。
島の北へ進むに従い、川へと降りる斜面も急峻になる。
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みーがーには、比較的新しい看板が立っていた。
階段の補修もされており、安心して降りられる。
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石段の途中から見上げると、岩を削って道が造られた
のが分かる。それほど真水の水源は貴重なものだった。
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ところで、みーがー(新川)は、
男性神役の禊ぎの川として使われた。
名称の意味は「新しくできた川」ではなく、
「(人が)新しく生まれ変わる川」だという。
イザイガー(禊ぎの意味)で考えたように、
「禊ぎ」と「脱皮」は同義と考えられていた。

また、神人がここで禊ぎをするのは「みずのえ」
の日だったそうで、ならば「み」は「巳」の可能性も?


みーがーの川泉。拝所らしく、
川泉の上部には、石香炉の設えがあった。
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みーがーを出て舗道に戻り、北へ進むと、やがて
墓地(後生、ぐっしょう)の前に出る。
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墓地を抜けると、
左に石積みの残るエリアがある。
謎の城跡・ティミグスク(←南城市のHP)だ。
断崖の上にあるため遠見台という説もあるが、
それにしては規模が大きく(端から端まで約450歩)
何より、禊ぎ用の川と川に挟まれているのが謎。
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ティミグスクについての記事にも書いたが、
グスク跡のもっとも北には拝所があり、その
すぐ先が、やぐるがー(屋久留川)。
久高島で至聖のフボー御嶽まであとわずか。
グスク跡と川と御嶽が、一体となっている。

by utoutou | 2015-04-22 01:55 | 龍蛇神 | Trackback | Comments(0)
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