ヤマトタケル ③ 母神はワニ〜三峯神社

三峯神社の三つ鳥居から
隋身門を通り、参道を進むこと15分。

本殿への石段を上がって目に入るのは、
拝殿の荘厳な構えや「氣」を発するという
樹齢700年の神木よりも、手水舎(左)の豪華さ。
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極彩色の彫刻。(写っていないが)四柱は白色。
これほどまでに精巧な装飾の手水舎を初めて見た。
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とくに龍の躍動的なあしらいが目を引く。
三峯神社の海人(神)性が、強烈に感じられる。
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天井にもこの通り、龍。
嘉永六年再建(1853年)と銘記。
三峰山上の龍洞なる井戸には竜神がいるといい、
予約すれば、そのご神水をいただけるそうだ。
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さて、懸案の「ヤマトタケルの母神」。
実はこれまで、
語り部から、何度か同じ質問をされた。
たとえば「倭姫の母神は誰ですか?」
「木花咲耶姫の母神は誰ですか?」
その都度、私なりに考え調べて、
「和邇の女」と結論を出してきた。

語り部は古代琉球にさかのぼる
神の系譜を知りなさいと、言外に言う。

だから今回も…と山掛けしたい
ところだが、一応私なりに考えてみる。

景行天皇の皇后にして、ヤマトタケルこと
小碓命(おうすのみこ)と
双子の兄・大碓命(おおうすのみこ)
らの子を生んだのは、記紀によれば
播磨稲日大郎姫(はりまのいなびのおおいらつめ)。
播磨の女である。

いっぽう、この皇后は『播磨国風土記』に見える
印南別嬢(いなみのわきいらつめ)と同じ姫
だとも一説に言われるようで、その父は
丸部臣の祖・比古汝茅(ひこなむち)。
丸部(わに)と和邇(わに)とは同族なので、
和邇の女である。

播磨稲日大郎姫が和邇の女ならば、
ヤマトタケルは和邇の血を継ぐ皇子となる。

ところで、播磨の国(兵庫県)は、
大歳神を祀る大歳神社が日本一多い土地。
ある調査によれば、県内に280社あるという。

大歳神とは、田の神、山の神、年穀の神。
ヤマト神話ではスサノオと神大市比売姫の子。
そして、私が昨秋参った伊雑宮の
本来の祭神が、他でもない大歳神だった。
※佐美長神社(大歳社)についてはこちら

そして、
大歳神が猿田彦神と同神であること、
その猿田彦が実は和邇氏の祖神であること、
(綿津見神の子・宇都志日金析命、穂高見命)
そして猿田彦がアマミキヨであること
も、過去の記事に書いた。

つまり、大歳神を祀ったのは、
播磨の和邇氏だったと考えられる。
そして、和邇の女を母に持つヤマトタケル
にはアマミキヨの血脈が、
いや龍脈が流れている…と思う。


拝殿の前にも、数年前から龍が出現。
水をかけると姿が浮き出る。
「新パワースポット」と話題になっているとか。
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by utoutou | 2015-05-10 06:47 | ヤマトタケル | Trackback | Comments(0)
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