ヤマトタケル ⑭ 聖域の解禁 〜 熱田神宮

ヤマトタケルを追う旅もそろそろ終わり。
では尾張へ行くか…ということで、
熱田神宮(名古屋市熱田区)に参拝。

祭神は、熱田大神(あつたおおかみ)
相殿神は、
天照大神(あまてらすおおかみ)
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
日本武尊(やまとたけるのみこと)
宮簀媛命(みやすひめのみこと)
建稲種命(たけいなだねのみこと)


さて、東征を終えたヤマトタケルは、
尾張の火上山(名古屋市緑区)にいた
宮簀媛命の元に神剣を置いたまま、
能褒野(のぼの、三重県亀山市)で没した。

残された神剣は、宮簀媛によって
尾張国造の本拠地である氷上に祀られ、
やがて一族の祭祀場だった熱田に奉斎された。
それが、1900年前に遡る熱田神宮創建の経緯。

3年ぶりに訪れた熱田神宮には、その
古代祭祀場跡とおぼしき森を抜ける散歩道
(こころの小径)ができていた。
2012年末に公開されたという。


熱田神宮のご神体であり、
三種の神器のひとつ草薙の剣。
保管場所に関する情報は極秘だが、神宮の
もっとも奥深い場所にある?とは、誰しも思うところ。
おそらくその聖域であろう禁足地の封印が、
こうして、さりげなく解かれていたとは驚きだ。



聖なる森を通り抜けると、本殿の北西に鎮座する
「一之御前神社(いちのみまえじんじゃ)」に出る。
9時〜16時のみ、こうして開門されている。
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「こころの小径」へは、MAP中央の
本宮・神楽殿の右から入る。
森を廻り、本宮北を通ると③の一之御前神社に。
逆に、本殿の左を直進すると正面に見える。
熱田神宮HPの境内全体のMAPはこちらより、
以下のMAPは失礼ながら北半分をトリミング。
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「こころの小径」の入口は、正確には清水社の先。
開閉式のフェンスからフェンスが聖域の核心で、
いまなお禁足の森だが、右奥に何かしら屋根が見える。
a0300530_14513113.jpg



明治まで草薙の剣が保管されていた土用殿は、
戦前まで周囲に蒲葵が繁っていたという。
同じ海人族であろうアマミキヨとの関連を求めて、
いつも足を向けてしまう。
この入口で「こころの小径」を知ったのだった。
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さて、一之御前神社の祭神について、
上の境内案内ではこう説明していた。
〜熱田大神(あつたおおかみ)の荒魂(あらみたま)
をお祀りしています。〜 

いっぽう、一之御前神社の前に立つ説明板には、
〜天照大神の荒魂を お祀りします(後略)〜

いずれにしても、熱田大神=天照大神の荒魂。
なんと伊勢神宮の荒祭宮に祀られる瀬織津姫と同神。
とすれば、縄文の女神の封印は既に解かれていた。

では社名の「一之御前(いちのみさき)」とは、
いったい何の御前のことだろうか?




by utoutou | 2015-06-20 21:58 | ヤマトタケル | Trackback | Comments(2)
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Commented by 金沢の素人 at 2015-06-10 19:02 x
小林様 初めまして。
ブログお邪魔しました。
昨日、熱田神宮へ行ったのですが、一之御前神社に付いて調べていたらここにたどり着きました。
ビックリしました!
私もブログにアップしようと思ったのですが、小林さんのブログをみて、そんな半端な状態でupは出来ないと反省中です。
日本の神話って面白いですね~。
またお邪魔します。
Commented by utoutou at 2015-06-11 12:51
金沢の素人 さま

こんにちは。本当に神話って面白い…ですよねえ。神話の中に編み込まれた史実らしき部分を見つけようとするのは、骨が折れますが、これがまた面白くて。

一之御前神社の公開が12年末ですから、13年の熱田神宮創祀1900年祭に合わせてのこと。ちょうど伊勢神宮、出雲大社の式年遷宮が重なった年でもありましたね。

もしかすると同じ年に、熱田神宮の御神体(草薙の剣)にも何か大きな変化があったのではと、先日の一之御前神社で感じました。

また遊びに来てくださいね。


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