ヤマトタケル ㉑ 太陽と月の灯籠 〜 白鳥神社

ヤマトタケルの旅を追うと、古代産鉄地に行き着く。
熱田神宮のある名古屋市熱田区にも金山神社
があり、鍛冶神である金山彦命、天一箇目命を祀る。

では、ヤマトタケルが没する前に寄った
最後の地・伊吹山(現・滋賀県米原市)
はどうかというと、
古代にはやはり一大産鉄地だったらしい。

山麓の坂田郡伊吹町は古代豪族・息長氏の拠点。
「伊吹山の息長氏は伊吹山の鉄によって大をなした」
(真弓常忠著『古代の鉄と神々』)という歴史がある。



約1ヶ月前に関西へ行った折りに
訪れた白鳥神社のある古市(大阪府羽曳野市)
も、何やらそんな「産鉄の匂い」のする土地だった。


梅田から電車で40分。
近鉄古市駅に隣接する白鳥神社の境内に入った途端、
本殿の向こうにある稲荷神社に目が釘付けに。
稲荷は「鋳成」。この古市も産鉄地だったのか。
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参拝もそこそこに、稲荷神社へと進む。
鳥居に掲げられた扁額には「白長大明神」とある。
もしや、産鉄長者を祖神として祀ったのだろうか…。
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鳥居をくぐってみれば、なんと…
稲荷神社は「白長」だけではなかった。
白長神社の奥には、さらに二社の稲荷神社があった。
左に「白龍大神」、右に「白玉大明神」が並んでいる。
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なぜこうして稲荷神社が密集しているのか?
宮司さんはおらず、参拝客とも出会えず、聞くこと
もできなかったが、非常にパワフルな神威を感じた。


そして興味深いこことに、白鳥神社の境内にある
石灯籠にはすべて「太陽と三日月」のくり抜き紋が…。
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石灯籠を見つめていると、アッと
思い出すことがあった。どこかで見た
と思いきや…やはりヤマトタケルの遠征地
↓ 酒折宮(山梨県)境内の石灯籠と酷似している。
三日月と、右奥に太陽らしき丸が彫られていた。
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太陽と月、すなわち「火の神」と「水の神」。
石灯籠にくっきりと浮かぶ神々の意匠は、
沖縄の御嶽でも見た配置だった。

このときほど、ヤマトタケルと沖縄の関係
を確信した瞬間はなかった気がする…。



by utoutou | 2015-07-01 15:13 | ヤマトタケル | Trackback | Comments(2)
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Commented by 徹平 at 2015-06-30 21:21 x
はじめまして
3日前に、このブログを見つけ、読むたびに心が落ち着きます
中には、先人たちの姿が見えてきそうなほど、ワクワクする記事もあり、utoutou様のご奉公に感謝しています
五穀豊穣・みるくゆー 素敵に思います
ありがとうございます
Commented by utoutou at 2015-07-01 14:46
徹平さま こんにちは。
過分なコメント恐縮です。
少しずつ、誰も知らなかった古代沖縄が分かってくるといいなと思っています。みるくゆー。平仮名だと、とても優しい気持ちになりますね。ありがとうございました。
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