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東国三社 ④ 香取神宮、要石の謎解き

東国三社、最後は千葉県香取市の香取神宮へ。
祭神は、経津主大神(ふつぬしのおおかかみ)
※又の名は、伊波比主命(いわいぬしのみこと)

社務所発行の『香取神宮案内記』によれば、
〜香取の大神は天照大御神の命を受けて、
鹿島の大神と共に出雲国の大国主かの地と
御交渉の結果、争いなく国土を皇孫に
捧げ奉らしめ、日本建国に尽くされた。また、
東国開拓の大業を完遂し、平和国家の建設と
民生の安定福祉に偉大なる御神威を顕わされた。〜



参道正面に立つ朱塗りの大鳥居から
広大な神域へと進む。杉森に囲まれる鳥居前も広々。
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雨がパラパラと降るなか、参道を本殿へと急ぐ。
早く終えて、要石へと急ぎたいと気がはやった。
鹿島神宮と一対の要石は、大鳥居の近く、奥宮の傍に。
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MAP左下に要石の記載がある。※赤矢印は当方加工。
奥宮から至近。その奥宮は何故か本殿と対極の位置に。
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鹿島神宮拝殿。黒漆塗りで上部に彩色。
楼門の朱との対比で、いっそう荘厳に見えた。
昭和15年、皇紀2600年を記念して建て替えたと。
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参拝後、
拝殿、そして権現造りの本殿を一周、
樹齢千年余という杉の巨木も見上げるなどして
から、まっしぐらに要石の方へと戻った。
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小高い山を登り、護国神社を過ぎると、
宇迦の御魂神を祀る押手神社の前に要石(左)が。
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傍らに【要石】の説明板が立っていた。
〜古伝によればその昔、香取・鹿島の大神は
天照大神の大命を受け、芦原の中つ国を平定し、
香取ヶ浦に戻った。しかし、この地方はなおただよえる国
であり、地震が頻発し、人々はいたく恐れていた。
これは地中に大きな鯰魚が住みつき、荒れ騒いでいると
言われていた。大神たちは地中に深く石棒をさし込み、
鯰魚(なまず)の頭尾を押さえ地震を鎮めたと
伝わっている。当宮は凸形、
鹿島神宮は凹形で地上に一部だけをあらわし、
深さ幾十尺とされている。
貞享元年(一六六四年)三月、徳川光圀公が当宮に
参拝の折、これを掘らせたが、根元を見ることが
出来なかったと伝わる。〜
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↓ こちら鹿島神宮の要石(再掲)。凹形をしている。
鹿島神宮の凹要石は女神、↑香取神宮の凸要石は男神
を表していると推理するのは、私だけではないだろう。
この凸凹石を繫いで結界を張り、建国以前の先住民を
封じ込めたのだろうと、香取神宮の凸型要石に感じた。
鰻とは、龍蛇族の暗示であるとも言えそうだ。
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クナト神・アラハバキの男女神を崇める出雲神族
(龍蛇族)は、出雲と東国に先住していたと思う。
武甕槌神と経津主神、建国の武神は出雲に次いで、
この東国で、もうひとつの国獲りを強行したのだろう。

日本列島にはクナト神の率いる出雲神族が
ネットワークを結んで住んでいたのではないか。

息栖神社の栞で見た、旧社名が気にかかった。
〜国史(三代実録)に書かれてある【於岐都説神社】が
現在の息栖神社です。常陸風土記によれば香島神都ができた
のは大化五年(今から約千三百年前)であり、(中略)
於岐都説は於岐都州であり、息栖になったものであります。〜

於岐都州(オキツス)。息栖の語源を解けば、
クナト神(岐神)のいた都の州(島)と読める。

すると、私の頭を見透かすように語り部から電話がきた。
「オキツス、とか、オキツシマという島が、
琵琶湖にあると思いますが、知っていますか?」

琵琶湖!?  また思わぬ難題が投げかけられた…。



 


by utoutou | 2015-11-29 12:25 | 神社 | Trackback | Comments(2)
Commented by 武部正俊 at 2015-12-01 11:41 x
琵琶湖には「沖島」という、琵琶湖で一番大きな島があります。沖島には「奥津嶋神社(オキツシマジンジャ)」があります。僕はまだ行っていません。
高島の「白髭神社」と「内宮の磐座」を繋ぐと、そのラインは沖島を通ります。
今、「サルタヒコ」に強い興味を持っていますが、極めて重要な神あるいは人物と思いますが、隠されてしまってまあるで分からないことばかりです。
Commented by utoutou at 2015-12-01 20:53
> 武部正俊さん
こんばんは。私も沖島には行ったことがありませんが、今回初めて近江八幡にある日牟礼八幡宮のHPを見て分かりました。和珥の拠点だったのですね。琵琶湖の東海岸にこうした重要な場所があるとは。
実は私は和邇の拠点が琵琶湖の西海岸にあると思い白鬚神社に参ったことがありまして、猿田彦大神はやはり和珥系・海神系の神だと確信しました。
その白鬚神社と、奥津嶋神社、日牟礼八幡宮は一直線に並んでいるように見えますね。住吉三神の神祀りと同じ様式。明日あたり、琵琶湖の話を書きたいと思っています。
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