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六甲山と瀬織津姫 125 龍宮に通う

久高島には、龍神の住む「龍宮」があるという。
 1周8㎞という薩摩芋のような形の島。北部は幅狭く、 
東から西海岸までの距離は約500mあるかないかだ
が、地下空間がトンネル状に貫かれており、実際に
昔、歩いた人もいると聞いたことがある。ともかく
神の島は文字通り奥深く、歴史的にも謎めいている。

確かに古くからあるという御嶽はガマを伴っている。
古代に比べると空間は狭まっていると思われるが、
ガマは単体ではなく、連結していたという話もある。

実は、イラブーは島の内陸で何度も目撃されている。
地表にはガマに通じる穴がいくつもあり、そこから
出て来るというから、現実的にもまさに「龍の島」。



久高島・徳仁港から見るイラブーガマ付近。
ここに泳ぎ着くが、さらに「龍脈」があるらしい。
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さて、昨年('16年)の10月末、
島で最大の「龍宮」と密かに語られるガマに潜った。
その経緯は「豊玉姫たちの船」に書いた(↓写真も再掲)
が、ガマの行き止まりの岩の奥から煙のようなものが
流れ出て来て、その姿はあたかも龍神のように見えた。
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2回目に潜ったのは、その約1ヶ月後の11月のことだ。
外部からそうとは見えない地面の穴から、ほぼ直角に
降りていき、最奥部に向かって珊瑚礁の岩岩を登っては
降り降りては登り、懐中電灯の明かりと勘を頼りに進む。

地面は決して平たくはなく、天井と同じ形状のためか、
時折、浮遊感に襲われて失神しそうになるが、ガマの
内部は人の立てる高さがあることは、既に知っている。


身長164㎝の私が立ち、見上げるほどの三角岩が拝所。
今回はスマホのカメラを構えると、白い珠が写り込んだ。
肉眼では見えず、次元の割れ目から何かが漏れ出す印象。
ロウソクには点火しておらず、スマホのフラッシュのみで。
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約10分の滞在中、白い珠は14回も「出現」した。
出るからシャッターを切るのか、その逆なのか…。
後者という気もするが、一体どんな現象なのだろう。
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語り部には那覇で会い、その様子を聞いてもらう。
1回目の後は、「奥で龍神が眠っている」との感想だった。
2回目の後は、「何かを知らせたがっています」と言う。
「私にですか? 誰が?」と聞くと、「綺麗な女の方」と。


そしてまた、1回目と同じニュアンスを繰り返した。
「龍宮の奥に隠された場所がある。中の御嶽でしょう」
通称が「中の御嶽」で、「中森(なかむい)」とも。
『琉球国由来記』には、「中森ノ御嶽」と記されている。



なんとそこに、私は「龍宮」を出た足で訪れていた。
「龍宮」から約3㎞、この地下が「龍神」の住処なのか。
六甲山と瀬織津姫 125 龍宮に通う_a0300530_15461552.jpg












by utoutou | 2017-08-15 16:48 | 瀬織津姫 | Trackback | Comments(0)
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