が、地下空間がトンネル状に貫かれており、実際に 昔、歩いた人もいると聞いたことがある。ともかく 神の島は文字通り奥深く、歴史的にも謎めいている。 確かに古くからあるという御嶽はガマを伴っている。 古代に比べると空間は狭まっていると思われるが、 ガマは単体ではなく、連結していたという話もある。 実は、イラブーは島の内陸で何度も目撃されている。 地表にはガマに通じる穴がいくつもあり、そこから 出て来るというから、現実的にもまさに「龍の島」。 久高島・徳仁港から見るイラブーガマ付近。 ここに泳ぎ着くが、さらに「龍脈」があるらしい。 さて、昨年('16年)の10月末、 島で最大の「龍宮」と密かに語られるガマに潜った。 その経緯は「豊玉姫たちの船」に書いた(↓写真も再掲) が、ガマの行き止まりの岩の奥から煙のようなものが 流れ出て来て、その姿はあたかも龍神のように見えた。 2回目に潜ったのは、その約1ヶ月後の11月のことだ。 外部からそうとは見えない地面の穴から、ほぼ直角に 降りていき、最奥部に向かって珊瑚礁の岩岩を登っては 降り降りては登り、懐中電灯の明かりと勘を頼りに進む。 地面は決して平たくはなく、天井と同じ形状のためか、 時折、浮遊感に襲われて失神しそうになるが、ガマの 内部は人の立てる高さがあることは、既に知っている。 身長164㎝の私が立ち、見上げるほどの三角岩が拝所。 今回はスマホのカメラを構えると、白い珠が写り込んだ。 肉眼では見えず、次元の割れ目から何かが漏れ出す印象。 ロウソクには点火しておらず、スマホのフラッシュのみで。 約10分の滞在中、白い珠は14回も「出現」した。 出るからシャッターを切るのか、その逆なのか…。 後者という気もするが、一体どんな現象なのだろう。 語り部には那覇で会い、その様子を聞いてもらう。 1回目の後は、「奥で龍神が眠っている」との感想だった。 2回目の後は、「何かを知らせたがっています」と言う。 「私にですか? 誰が?」と聞くと、「綺麗な女の方」と。 そしてまた、1回目と同じニュアンスを繰り返した。 「龍宮の奥に隠された場所がある。中の御嶽でしょう」 通称が「中の御嶽」で、「中森(なかむい)」とも。 『琉球国由来記』には、「中森ノ御嶽」と記されている。 なんとそこに、私は「龍宮」を出た足で訪れていた。 「龍宮」から約3㎞、この地下が「龍神」の住処なのか。
by utoutou
| 2017-08-15 16:48
| 瀬織津姫
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