2015年 07月 01日 ( 1 )

ヤマトタケル ㉑ 太陽と月の灯籠 〜 白鳥神社

ヤマトタケルの旅を追うと、古代産鉄地に行き着く。
熱田神宮のある名古屋市熱田区にも金山神社
があり、鍛冶神である金山彦命、天一箇目命を祀る。

では、ヤマトタケルが没する前に寄った
最後の地・伊吹山(現・滋賀県米原市)
はどうかというと、
古代にはやはり一大産鉄地だったらしい。

山麓の坂田郡伊吹町は古代豪族・息長氏の拠点。
「伊吹山の息長氏は伊吹山の鉄によって大をなした」
(真弓常忠著『古代の鉄と神々』)という歴史がある。



約1ヶ月前に関西へ行った折りに
訪れた白鳥神社のある古市(大阪府羽曳野市)
も、何やらそんな「産鉄の匂い」のする土地だった。


梅田から電車で40分。
近鉄古市駅に隣接する白鳥神社の境内に入った途端、
本殿の向こうにある稲荷神社に目が釘付けに。
稲荷は「鋳成」。この古市も産鉄地だったのか。
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参拝もそこそこに、稲荷神社へと進む。
鳥居に掲げられた扁額には「白長大明神」とある。
もしや、産鉄長者を祖神として祀ったのだろうか…。
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鳥居をくぐってみれば、なんと…
稲荷神社は「白長」だけではなかった。
白長神社の奥には、さらに二社の稲荷神社があった。
左に「白龍大神」、右に「白玉大明神」が並んでいる。
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なぜこうして稲荷神社が密集しているのか?
宮司さんはおらず、参拝客とも出会えず、聞くこと
もできなかったが、非常にパワフルな神威を感じた。


そして興味深いこことに、白鳥神社の境内にある
石灯籠にはすべて「太陽と三日月」のくり抜き紋が…。
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石灯籠を見つめていると、アッと
思い出すことがあった。どこかで見た
と思いきや…やはりヤマトタケルの遠征地
↓ 酒折宮(山梨県)境内の石灯籠と酷似している。
三日月と、右奥に太陽らしき丸が彫られていた。
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太陽と月、すなわち「火の神」と「水の神」。
石灯籠にくっきりと浮かぶ神々の意匠は、
沖縄の御嶽でも見た配置だった。

このときほど、ヤマトタケルと沖縄の関係
を確信した瞬間はなかった気がする…。



by utoutou | 2015-07-01 15:13 | ヤマトタケル | Trackback | Comments(2)