2016年 07月 05日 ( 1 )

六甲山と瀬織津姫 31 ヒミコの魂(改)

 伊勢神宮から淡路島の北部・船木の磐座まで
の東西軸を貫く「太陽の道」。北緯34度32分、
総距離約200kmとなるレイライン上に点在する
古代の聖蹟群が物語るのは、原初の太陽信仰だ。

それは海人族が航路を定める羅針盤であり、
五穀豊穣を占う農事暦であり…人々が、
生命の輪廻と子孫繁栄とを祈った聖域。

よって、そのレイライン上に築かれた箸墓の
被葬者と言われる倭迹迹日百襲姫命が、
大物主の妃神であると同時に、太陽に向かって
日神を祀る向津姫だったことを示している。

ただ、二至(夏至冬至)二分(春分秋分)
に行われた日神祭祀は、何も北緯34度32分
の線上だけに限ったことではないと思うのだ
日神祭祀を行う巫女を向津姫と呼ぶなら、
向津姫とその神籬は緯度に関係なく在った。

憧賢木厳之御魂天疎向津媛命が祀られる
廣田神社は北緯34度45分に。

ホツマツタエが祭神・瀬織津姫、天照大神と
記す日前神宮・国懸神宮(和歌山市秋月)は、
北緯34度13分に。瀬織津姫は向津姫である。



日前神宮・国懸神宮
(ひのくまじんぐう・くにかかすじんぐう)
には、伊太祁曽神社と同日に参拝した。
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日前神宮。祭神は、日前大神こと瀬織津姫。
相殿に、思兼神(おもいかねのかみ)
石凝姥命(いしこりどめのみこと)。
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国懸神宮には国懸大神(くにかかすおおかみ)
と、玉祖命(たまおやのみこと)
明立天御影命(あけたつあめのみかげのみこと)
細女命(あめのうずめのみこと)が祀られる。
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広大な境内の東西に、二社を祀る。
日前神宮方向から国懸神宮を見る。
朝7時40分。国懸神宮方向から朝日が射す。
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迹迹日百襲姫、神宮皇后、瀬織津姫…。
この姫君たちに共通する向津姫の条件とは何だろう。

語り部は言う。
「向津姫は日巫女であり日御子だったと思います。
代々の天皇の姫が斎宮となったように。それなら、
その頂点にいた王は、どなただと思いますか?」
その問いに、私は答えられなかった。
「……」
「天御蔭命(あめのみかげのかみ)だと思います」
「あ、それなら分かります。『海部氏勘注系図』
に、天火明命と同神だと書かれてますね。
迹迹日百襲姫もその系図に日女命と」
ヒミコの魂を継ぐ姫には間違いないのですが、
私には、火明命が天御蔭命とはどうも思えない」

驚いたことに天御蔭命は、こちら国懸神宮にも
明立天御影命として、祀られている。つまり、
丹後・六甲山・大和・熊野を繋ぐ神とも言える
が、さて、その新たに見えてきた神像とは…。

by utoutou | 2016-07-05 17:36 | 瀬織津姫 | Trackback | Comments(2)