2016年 07月 08日 ( 1 )

六甲山と瀬織津姫 33 スサノオの再臨

籠神社に初めて参拝した'09年のこと、
宮司さんに何やら不思議な話をお聞きした。
その年の春の葵祭りのとき、御神幸と呼ばれる
渡りの最中の正午ごろ、太陽に輪の虹がかかったと
いうのだ。それはまさに宝冠のように輝いていたと。
↓ 記念写真を印刷したものを、私も頂戴した。
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その写真を思い出し、いま改めて見て、
「時代は変わるときが来たのかも知れません」
と、仰った意味が飲み込めたという思いがする。

丹後では、葵祭りを「藤祭り」とも呼ぶそうだ。
あるいはまた、「御生(みあれ)の神事」とも。
最初に司祭したのは、彦火明命。

「御生れ」とは神が降臨または再生することをいう。
沖縄久高島の言葉で言えばイザイホーの「魂替え」。
始源の神の霊力を、新しく入れ替える神事を指す。


葵祭りはまた、『海部氏勘注系図』の綏靖天皇
代の欄には、「御蔭の神事」とも記されている。
天御蔭命がスサノオの異名だと解釈したいま、
その神事の意味を私なりに紐解くと、葵祭りとは
スサノオの神迎え神事ということになるか。

記紀成立の時代に大和朝廷によって祭祀が
 改変されて以来、海人族の大王・天御蔭命
(私見ではスサノオ)は悪神・禍々しい神とされた。
その神の新たなる御生れの時に現れたに虹は、 
  籠の鳥が出る「夜明け」の到来を告げていた?



藤祭葵祭発祥二千五百年祭風景。
『元伊勢の秘宝と国宝海部氏系図』より拝借。
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↓ 籠神社。現存最古の系図と言われる
『海部氏本系図』『海部氏勘注系図』は、
   秘蔵1200年を経て、'76(昭和51)年に
   籠神社より公表された後、国宝に指定された。
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by utoutou | 2016-07-08 22:22 | 瀬織津姫 | Trackback | Comments(4)