2016年 07月 19日 ( 1 )

六甲山と瀬織津姫 37 伊計島の「鏡」

沖縄本島の東に浮かぶ伊計島。
セーナナーの御嶽を抜けると海に出た。
7月4日(月)11時11分。
丘の上に、南東の空を向く大きな鏡を発見。
斎場御嶽のナーワンダーグスクと同じカーブミラー状。
鏡自体は古い時代のものではないと分かるし、
いま『琉球国由来記』を調べても、伊計島ノロが
祀る祭祀所として記録が残っているわけではない。


ただ、鏡の前に置かれた香炉は、ここが
太陽神と祖神を崇める聖地だったことを物語る。
少なくとも七氏族(セーナナー)の末裔にとっては。
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…にしても、はあ(なぜここに鏡)と、溜め息が出た。
標石は見当たらない。ただ日に向かう鏡。
その中心へと寄り添うように支石が積まれている。
語り部がの話では、20年前ぐらいまでは、もう少し
小型だったというが、ともかく鏡は祀られていた。

スマホ画像に残る時刻は、同じく11時11分。
正面から見上げる鏡に太陽光が映り込んでいた。
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やはり11時11分。右へ進んでまた1枚。
近くの海岸に釣り人がいるらしい気配があったが、
あえて島の突端に鏡を祀ったところに、
海人族の末裔らしい神祀りのありようを感じる。
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セーナナー御嶽へと進む小道沿いには、
大日本塗料社の耐候性試験所というのがあった。
また、後日ネットで店名を知ったのだったが、
ギリシャ料理店リトルグリークキッチンがあった。
コンテナを利用した店内を窓から覗くと、
天井で白い羽根の扇風機がゆっくり廻っていた。
本島からグルメが車を飛ばして通う人気店らしい。





鏡と正対したまま振り帰ると、一面の海。
鏡はいったい、何と相対しているのか? と思う。
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海から30度ほど体を西にひねると目前に宮城島。
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拝所を去る間際にもう1度、鏡を見上げる。
微妙な角度で上を向く鏡には通信機能もあったか?
久高島で聞いた話では、神人たちや海人たちは、
かなり最近まで鏡の光で通信し合ったという。
西海岸と東海岸で、モールス信号を打つように。
しかし、鏡の先には太平洋が広がるだけだ。
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あるいは、南中の太陽光線を捉える装置か。
子午線(南北線)を示す太陽コンパス?
しかし、羅針盤ならこうして大地には祀らない。


どこまでも謎の鏡。一笑に伏される覚悟で聞いた。 
「鏡は、沈没したムー大陸を指しているのでは?」
    すると語り部は、さらりと言った。   
「日のいずる処から来た人々の痕跡ですからね」
「ムー大陸から来て、ヤマトへ行った人たちの?」
「はい、そう思います」

(やはりか…)はあ…と、また溜め息が出た。










by utoutou | 2016-07-19 21:47 | 瀬織津姫 | Trackback | Comments(0)