2017年 02月 03日 ( 1 )

六甲山と瀬織津姫 84 比売大神(ひめおおかみ)

宗像大社(福岡県宗像市田島)。

祭神は、宗像三女神(宗像大神)こと
田心姫神(たごりひめのかみ、沖津宮)
津姫神(たぎつひめのかみ、中津宮)
市杵島姫神(いちきしまひめのかみ、辺津宮)。
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神社に着いたのは正午。旧暦正月の元旦とあって、
露天の並ぶ参道は晴れやかな顔の初詣客でびっしり。
と思ったが、参道に立つ紅白の幟は「節分」一色。
旧正月というより新暦の節分を祝うお日柄らしかった。
というわけで、人波を避けてカメラ・アングルは空へ。
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さて、
和布刈神社のある門司港駅から、こちら最寄りの
東郷駅まで、JR鹿児島線の中で頭を占めていたのは、
他でもない、比売大神(ひめおおかみ)のこと。

和布刈神社の栞には、次のようにあった。
〜御祭神第一座【比賣大神(ヒメオオカミ)】
別称 宗像三女神
御利益…海上安全・交通安全 
日本の代表的な海の神であり、福岡県の宗像大社や
広島県の厳島神社の祭神としてよく知られている。
「日本書紀」には、天孫降臨の際にその道中の安全
 を守護するようにと天照大神から命じられたとあり、
そこから海上安全、交通安全の神として
信仰されるようになった。〜



和布刈神社には宗像三女神が祀られている。
当然、宗像大社にも宗像三女神が祀られている。
 ↓こちら第二宮(田心姫神)と第三宮(津姫神)。
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いっぽう、比売大神は宇佐神宮にも祀られている。
二之御殿の祭神は、比売大神
(多岐都姫命・市杵島姫神・多紀理姫命)である。 

宇佐神宮の御由緒は次のように記す(以下要約)。
☆神代、宇佐島に比売大神が降臨された。
☆725年に八幡神(応神天皇)を祀り創建された。
☆比売大神は、八幡神が現れる以前の地主神として
創建の6年後に二之殿に祀られ、崇敬されてきた。

宇佐神宮HPの境内案内を見ていて驚いたのは、
上宮に北辰神社が鎮座していることだった。
参拝したときには気がつかなかった(以下引用)。

〜【北辰神社】比売大神の脇殿といわれ、本宮
の地主神と伝えられる造化三神を祀っています。
上宮中門の中に鎮座しています。〜

地主神は、北辰・造化三神=天御中主神という。
やはり地主神という比売大神は、東南に坐す奥宮
・御許山の9合目にも祀られるが、ということは…
比売大神は天御中主神に寄り添う星神と、考えられる。

語り部に聞いた口伝が、すぐに思い出された。
「沖縄の御天父親加那志(うてぃんちちおやがなしー)
は、ヤマトでいう天御中主神(太一)のことです。
御天母親加那志(うてぃんははうやがなしー)は、
御星親加那志(みふしうやがなしー)ともいって、
星々(北斗七星)を生むお母さん。ヤマトで
後に弁財天とか瀬織津姫と呼ばれる女神のことです」

比売大神とは、沖縄で崇められてきた
御天母親加那志=御星親加那志ではないのか。

思えば、宗像三女神については、石垣島へ行った
際の記事『宗像三女神の龍脈』に書いていた。
宇佐神宮の御許山と、石垣島の於茂登岳は、
宗像三女神の降臨伝承でつながっていると。
その推理が、時空を経て確信に近づいている予感…。



と思いつつ歩いていたら、山上の高宮斎場に着いた。
こちらにも、旧正月と節分を寿ぐ参詣客の列が。
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古代祭祀場だった高宮斎場の神籬(ひもろぎ)。
まさに沖縄の御嶽と同じ構造でイビに聖樹が立つ。
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高宮斎場の説明板。左には、
沖ノ島の古代祭祀について記されている(以下要約)
☆三宮のなかでも沖ノ島は、今も女人禁制。
☆常駐する当大社の神職は毎朝海に入って禊をする。
☆4世紀から600年間、国家規模の祭祀があった。
☆8万点に及ぶ神宝が出土している(すべて国宝)。
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大島の沖津島遥拝所まで行ってみようかと、思う。
こういう気分を「呼ばれた」というのだろうか。
大社から大島フェリーの出る神湊(こうのみなと)まで
バスで25分、フェリーに乗って25分。というわけで、
私は大島に渡ることにした。↓神湊フェリー乗り場。
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by utoutou | 2017-02-03 19:38 | 瀬織津姫 | Trackback | Comments(0)