2017年 03月 12日 ( 1 )

六甲山と瀬織津姫 93 オリオン座の三ツ星

志賀島の北、玄界灘に浮かぶ沖津宮と、志賀島の
最北の岬に鎮座する仲津宮を、真っ直ぐに結ぶと、
その延長線上というか、南に、もう一宮ある…。
沖津宮と仲津宮を交互に見つつ、確信に近い思いを抱いた。


綿津見三神とは住吉三神の異称であり、
 海人族の航海を導くオリオン三星の神格化したものだった。 
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古来、星信仰が盛んだった沖縄では、オリオン三星は、
「黄金三星(くがにみつぶし」と呼ばれ崇められた。
また、八重山では「立明星」とも呼ばれていたという。 

その明星は、琉球王朝時代、君真物(キンマモン)
と呼ばれ、国王の守護神だった(※『琉球神道記』)。
つまり、オリオン座の三ツ星は琉球国の守護神とされた。


また『中山世鑑』(1650年)には、こう記されている。
「キンマモンは、海底の宮を住家とする」。つまり、
星神とは海神・龍神であり、逆もまた真なりとすれば、
   天御中主神と表津綿津見神を祀る ↓ 沖津宮は龍宮でもある。  
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さて、志賀島の地図を見てみると、
沖津宮と仲津宮を結ぶ線の延長戦上に宇賀神社がある。


前回掲載した地図に新たに番号を加えてみた。
8.神遊瀬(大戸・小戸) 9. 表津宮 10.宇賀神社
沖津宮と仲津宮と宇賀神社がほぼ一直線に並び、
まさにオリオン三星を地上に遷し祀ったかのようだ。
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宇賀神社は御霊(ごりょう)神社とも呼ばれ、
いまは休暇村志賀島の敷地内に鎮座している。
(※休暇村の園内地図に赤色で矢印を加筆)以下は説明。


御霊神社
〜休暇村前の海岸に立つ仲津宮・沖津宮とほぼ3社が
直線上に並んでいることからも、綿津見三神を祀る
元宮三社とも言われ、静かな森の中にひっそり
立っている神社は神秘的(後略)〜
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しかし、ここで大きな疑問が湧く。宇賀神社が
綿津見三社の元宮なら、表津宮は三社に入らないのか。
 
沖津宮と仲津宮と表津宮跡を繋げると、
仲津宮を真ん中にして鍵型に曲がった形となり、整列する
オリオン三星とは程遠い配置ということになってしまう。

ここは、語り部のインスピレーションに頼ろう
と尋ねると、答えは相変わらず明快だった。

「鍵の型…。それは釣り針をかたどった配置でしょう。
  山幸彦は、失くした釣り針を探しに龍宮へ行った。
ここは龍の都、釣り針は安曇族の象徴ですからね。
ところで、沖津宮の近くの岩場には何があるのですか?」

「岩場ですか…。地図によると、そこは
神遊瀬(大戸・小戸)という所らしいですけど」
「そこに北斗七星やシリウスが隠されているようです」


天御中主神に、オリオン三星に、北斗七星も。さて、
この小島のどこに新たな星神が隠されているのだろうか。
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by utoutou | 2017-03-12 21:04 | 瀬織津姫 | Trackback | Comments(0)