2018年 01月 03日 ( 1 )

六甲山と瀬織津姫 153 天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊〈5〉

新年明けまして、おめでとうございます。
旧年中は多くの方にご来訪いただき感謝至極です。
本年も変わらぬご愛顧をよろしくお願い致します。

天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊の六世孫
という伊香色雄命(いかがしこおのみこと)と、
斑鳩天満宮の摂社・地主社に祀られる
伊香流我伊香志古男(いかるが・いかしこお)命
とは、はたして系譜上の縁故はあるかという課題に
 ついて、越年してしまったが、年初めの推理を試みた。


まず、伊香色雄命は饒速日命の天降りた磐船神社
 (交野市私市)周辺を開拓した肩野物部の祖である。
天野川の南・伊香賀(枚方市)に住居跡地があり、
意賀美(おかみ)神社が鎮座する。意賀=伊香なのか?

 最寄りの万年寺古墳(4世紀中頃)は、伊香色雄と、
その妹である伊香色謎の墓だろうと言われている。

いっぽう、斑鳩天満宮の「伊香」については、斑鳩の
 西に隣接の三郷町に鎮座する龍田神社をヒントに考えた。



風神を祀る、龍田大社(奈良県生駒郡三郷町)。
昨秋10月初旬、斑鳩の法隆寺から大阪へと戻ろうと
JR大和路快速に乗っていて、ふと思い電車を飛び降りた。
「風神」で沖縄久高島のヒーチョーザ(雷神)を思った。
息長氏ゆかりの神社だろうということも脳裏をよぎった。
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よく晴れた週末だったが、参拝客はそう多くない。
拝殿の柱に巻かれた縄に、縄文の龍蛇神を見る思い。
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主祭神は、天御柱大神(あめのみはしらのおおかみ)
(別名・志那都比古神、しなつひこのかみ)
国御柱大神(くにのみはしらのおおかみ)
(別名・志那都比売神、しなつひめのかみ)

摂社には、龍田比古命(たつたひこのみこと)
龍田比売命(たつたひめのみこと)

「志那」とは、息長(長寿)を意味すると由緒にある
ので、ここは息長氏の開拓した土地だったに違いない。

本殿の南に摂社(白龍大明神、龍田えびす)が並び、
その端に三室稲荷社が何やらひっそりと祀られている。




稲荷社の存在は、ここが産鉄地だったことを示唆する。
そう言えば、駅から数分歩いた道はかなりの急坂だった。
風神の社らしく、近くに古代製鉄所の旧跡地もあるようだ。
風が強いことは、たたら製鉄の立地条件である。
息長氏は、産鉄で巨富を得た大豪族であった。






それにしても何故、この名が「三室稲荷社」なのだろう?
三室山ならば、それこそ斑鳩町の西南、龍田川の
西の岸辺にあると、法隆寺周辺の案内で見たばかりだ。


駅前を流れる神奈備川に立つ小さな案内板の前で、
ひとり首をしばらく傾げていた。法隆寺の三室山は、
この地点からは右「→」(東)に位置しているのに、
何故この龍田古道の左「←」(西)だと案内するのか…。
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あのときはまだ、三室山の存在が、饒速日尊や
伊香色雄・伊香色謎の兄妹と関連するということに
気づいてはいなかった。ただし、この龍田大社が
息長氏ゆかりの神社であると同時に、饒速日尊の直系でも
あるのだということには、すぐ思い至っていた。つづく…。



















by utoutou | 2018-01-03 19:49 | 瀬織津姫 | Trackback | Comments(0)