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天孫氏は火の一族〈83〉二上山の海人族

旧石器時代から弥生時代の2千年前まで、
二上山ではサヌカイトが採掘され、石斧や石鏃
の材料になったというが、その話を語り部に
すると、すぐにビジョンが現われたようだった。

「讃岐(香川県)から二上山へ人が流れています」
「それは、セーナナーの船団なんですか?」
聞くと、「そのようです…」と言う。

サヌカイトは讃岐石とも呼ばれた火山由来の石。
讃岐と二上山は二大産地と学術的にも言われる。

語り部が、話を続けた。
「船団の船長は、和奈佐比古に視えます」
「ほう…そうですか…やはり…」

実は、語り部は何度か言っていたものだった。
「二上山の雄岳と雌岳の中間に龍神が視える」と。
その山に、龍神を崇める海人族が来ていたのか。
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もしかすると、
セーナナーがサヌカイトを採掘していたと
考えると、ある氏名(うじな)が連想された。

当麻物部(たぎまのもののべ)。『先代旧事本紀』
が、饒速日命の降臨に随伴したと記す部人。
当麻(とうま・たぎま・たいま)は、二上山東麓
の地名で、同名の古刹に、当麻寺がある。

鳥越健三郎氏は、著『大いなる邪馬台国』に、
当麻物部は二上山でサヌカイトを採ったと記した。


数年前の春に参った、あの神社を思い出す。
穴師坐兵主神社(桜井市穴師)摂社の相撲神社。

垂仁天皇の時代、本邦初の天覧試合で対決した
のは、野見宿禰と当麻蹴速(たいまのけはや)。
蹴速は敗者だが、両人とも相撲の開祖として
祀られている。ここは相撲発祥の地なのだそう。
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当麻蹴速は、当麻邑に住む力自慢の豪族だったか。
現在の住所は、奈良県葛城市當麻(たいま)。
蹴速にちなみ、葛城市相撲館・けはや座がある。

そう言えば、科長神社も「当麻」と関係がある。

 左手に鳥居と社殿、右を登ると小野妹子の墓。
真ん中にある手水舎の水は「八精水」と呼ばれ、
「当麻の刀鍛冶が代々これを使った」という。
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当麻の刀鍛冶が、この地まで来て八精水を利用
したのか、ここが当麻鍛冶の工房だったのか…。
ともあれ、境内に金平大明神の稲荷社がある。
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太子町の科長神社に、神功皇后の生誕地説がある
という古伝承は、この旅で初めて知ったが、
神功の母・葛城高額姫の名が示す「葛城」とは?

天之日矛の末裔なのに「なぜ葛城?」と思って
きたが、ようやく合点がいく気がする。
 葛城高額姫の祖母は、当麻之姫(たぎまのひめ)。
母方が、蹴速と同じ葛城当麻の人だったのでは…?


# by utoutou | 2021-05-09 21:10 | 天孫氏 | Trackback | Comments(0)