人気ブログランキング | 話題のタグを見る

イザイホー 4⃣ 記録映画が大入りで…

『イザイホー』の記録映画が、渋谷アップリンクで
上映中ということで駆けつけたが、なんと満席で入場できず。
「立ち見もいっぱい」ということで、あえなく撃沈。

いっぽう、嬉しい情報もありで、
12月27日〜1月9日までの期間中は連日満席だった
そうで、急きょ24日から追加上映するという。

さらに、沖縄での上映(2月28日~3月22日)も決定。
昨日7日、那覇市の桜坂劇場で記者会見があったそうだ。
野村岳夫監督には、6年前に那覇市の事務所をお訪ねして
話をお聞きしたが、このように劇的に脚光を浴びる日が来るとは。


写真は映画『イザイホー』を制作した海燕社HPから拝借。
こちらが「シジ付け」の様子。1966年の記録なので、すべて白黒。
イザイホー 4⃣ 記録映画が大入りで…_a0300530_175658.jpg






イザイホーの祭場・久高殿(昨年10月末の撮影)。
イザイホー 4⃣ 記録映画が大入りで…_a0300530_1918733.jpg




この野村監督による『イザイホー』のビデオは持っているので、
改めて家で観てみようと探したが、どこに仕舞ったのか。
ウロウロ探しているうちに、本棚にある違う本に目が釘付けになった。

『天孫人種六千年の研究』(三嶋敦雄氏著)。
シュメール渡来説を唱えた三島宮司による戦前の大著だが、  
パラパラっと明けたページに、昨日書いた「日嗣ぎの御子」が載っている。

しかも、このところ書き続けていた「猿田彦とアザカ」について。
一読したときには流してしまったかもしれない部分。
これが鋭い筆致で示されていたのには驚いた。

著者の三島氏は「猿田彦は海神」と記したうえで、
猿田彦が死んだ伊勢の阿邪加(あざか)は、
バビロニアの地を意味すると述べているのだった。
以下、引用(ざっと意訳させていただいた)。

〜猿田彦神が伊勢の阿邪加で隠れたということは、
大己貴神が国譲りをした神話と一緒で、海に対する権力
を猿田彦が天日嗣御子に譲ったということを意味する。
伊勢の阿邪加は、パピロニアの日神の宮エアザクのことで、
アザカという所で身を隠したということは、国譲りの意味
があるのであって、海に於ける権力を天日嗣の御子へ
譲ったものと解釈できる。〜 

海神である猿田彦神が、太陽神である
天日嗣の御子(皇太子)に国譲りをした…。

日嗣ぎとは火継ぎ、そして霊(ひ)継ぎ。
語り部の言うイザイホーという儀式の本質が、
三島氏によって、しかも、
「猿田彦の死」にまつわる話として記されていたとは。

『イザイホー』の映画が観られなかったが幸いして、
改めて、猿田彦とイザイホーの関係に没頭しそうな気配で、
この偶然に感謝するばかり(笑)。


久高島の南にある「フシマ」。表記は「小島」説と「火島」説がある。
私はもちろん「火島」だと思う。久高島は霊(ひ)の島である。
イザイホー 4⃣ 記録映画が大入りで…_a0300530_1895114.jpg

by utoutou | 2015-01-08 19:19 | イザイホー | Trackback | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< イザイホー 5⃣ 龍蛇神よ、永遠なれ イザイホー 3⃣ 火のバプテスマ >>