久高島・西海岸にある御嶽・アカララキ。 王府時代には「ちみんとぅまい」(聞得大君の泊) と呼ばれた港のすぐ前にある。 1月末に島に寄ったときにも、いちばんに足を運んだ。 御嶽名にちなんで「曉の御嶽」とも呼ばれる。 石祠に祀られている神の名前は不明だ。これまで、 アラハバキ・瀬織津姫では? と書いたが、ふと、 ここには龍宮神が祀られているのではないかと思った。 昨秋訪れた、伊勢・伊雑宮の奥宮「天の岩戸」の祭神 猿田彦大神と瀬織津姫とよく似た、龍神の神気が感じられた。 ![]() 実際、アカララキの大きな神徳は、 久高島最大の祭・イザイホーでいかんなく発揮された。 イザイホーの開始前には、ここで「御願立て(うがんだて)」 が催され、またイザイホーの期間中、アカララキの祠は祭祀場 に出張して、神女たちの成巫儀礼(神魂の転生)を見守った。 このアカララキで 不思議な現像に遭遇したのは、1年前の旧正月。 祠の中に、白い玉がくっきりと投影された。 島人に尋ねると、 「フシマ(火島)へ行けという神託ですよ」と言う。 さすがに「神の島」。噂に聞く霊能で即座に言い当てた。 ↓ 島の真南(まふぇー)の離れ小島・フシマ。 旧正月と違い、この日は極寒。釣り人もいなかった。 ![]() 1年前に語り部が言ったことを思い出す。 「フシマに棲む龍宮神は、神馬に乗って来たそうです。 そしてその馬は、イン二ヤーという拝所に繫がれていた」 尋ね尋ね集落を歩き、どうにかイン二ヤーに辿り着いた。 右に立つのが、神馬が繫がれたと伝わる、がじゅまるか。 ![]() 扉のある拝所は初めてだった。 作法が分からず、知り合いの島人に電話すると…。 「下駄が祀られているはず。杖もあるはず…」とのこと。 恐る恐る中を覗いてみると、本当に下駄が祀られていた。 しかも、高下駄。上には毛筆で「魚根家」と。 イン二ヤーとはこう書くのだったか! 魚根(いんに?)家か、魚の根家(にーや)か。 それにしても、どうして下駄と杖が祀られているのか。 猿田彦の下駄!? まさか…。
by utoutou
| 2015-02-02 21:59
| 久高島
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