久高島からスピンアウトして、一昨日、 武蔵国一之宮・小野神社(東京都多摩市)に参拝。 うららかな春の兆しが感じられた。 沖縄では緋寒桜が満開と聞くが、 こちら関東も、朱塗りの拝殿が春陽に映えて眩しい。 ちなみに祭神は、瀬織津比咩、天之下春命。 (※拝殿横の南から撮影) ![]() その場で何げなく振り向き、棕櫚(シュロ)の木を発見。 ぐるり境内を見回すと、その数ざっと10本は下らない。 久高島の聖樹・蒲葵(クバ)を思い起こさせる南国の趣き。 ![]() いっぽう、反対側の拝殿横には椿の花がポツリ。 北側のせいか未だ冬の佇まいだが、椿大神社(三重県)を思う。 椿大神社は猿田彦大神を祀り、猿田彦大本営を名乗る。 ![]() 平日は社務所が無人で、境内には参拝客もまばら。 鳥居は西面。十六菊紋を戴く隋身門の先が拝殿。 神社のすぐ北を多摩川が流れる。 ![]() 境内を一周した後、 聖蹟桜ヶ丘駅(京王線)へ戻るべく南門を出ると、 隣接する児童館の道端にふたつの小祠を見つけた。 いつもは駐車場に車を停めるので、気づかなかった。 左が地蔵尊、右が庚申塔。 ![]() こちらが地蔵尊。児童館から子どもたちの声が聞こえる。 ![]() ↓ 右の庚申塔に説明板があった。 〜「庚申塔の由来」 この庚申塔は、庚申信仰に由来して 江戸時代の中頃の寛延四年 (一七五一年)に造立された石碑です。 村へ悪疫や災難が入ってこないようにとの願いを込めて、 旧一ノ宮一番地先(現一ノ宮二八番地九号先)に 建てられていたが、都道府中四谷橋関連道路 の新設により当地にお遷し申し上げお祀りする。 (中略)平成十二年二月吉日 小野神社役員 地域有志一同〜 ![]() 261年前に、村の守護神として建てられた という庚申塔。そして地蔵尊。 ペアで寄り添う配置に、ふと思う。 小野神社の祭神・天之下春命の奥深く、 もしや違う神が、隠されてはいないか。 瀬織津姫と天之下春命が一対神とは思えない。 小野神社という名前の由来は、 この地に武蔵秩父国造・小野利春が 着任したことによるという。 武蔵秩父国造の祖神が天之下春命だ。 いっぽう、地元には 「昔はニギハヤヒを祀っていた」 との秘伝があるらしいが、 至極まっとうな口伝だと思う。 『先代旧事本紀』の「国造本紀」に、 ニギハヤヒが大和入りした際、高天原から 派遣された供奉衆に、天之下春命の名がある。 天之下春命が付き従ったのがニギハヤヒ。 瀬織津姫の一対神とされる神である。 思わぬところで、 久高島に繫がる神系統に出会ったものだ。 小野氏は、古代豪族・和邇氏の有力支流。 ニギハヤヒとは猿田彦の神魂を継いだ神である。
by utoutou
| 2015-02-14 18:25
| 久高島
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