龍雲? 空を雲が駆けめぐっている。 そんな境内から、富士山を遥拝。 山頂に奥宮があり、8合目以上は奥宮の境内地。 古来、富士山はこの浅間神社の御神体だったという。 富士山頂の奥宮の祭神、木花咲耶姫。 本宮と同じ。 そして目の前で枝を広げる木も桜、 ということで… 桜が散るのは、春に咲くためだったかと冬空に思う。 桜は、枝ぶりも美しい。 ![]() 山頂の奥宮。相殿には木花咲耶姫を 娶った天孫・瓊々杵尊、そして 姫の父神・大山祇神が祀られている。 が、原初の祭神は浅間大神といった。 富士山の噴火を怖れ、第十一代垂仁天皇の時代に、 浅間大神を祀り山霊を鎮めたというのが、神社の由緒。 ↓ 本殿前の桜も、春を心待ちといった表情。 境内には500本の桜樹があるそうで、桜祭りがある。 ![]() 富士氏のことを書いた夜、語り部から連絡があった。 「木花咲耶姫の母は誰ですか?」 「大山祇神は酒解神(さけときのかみ)ですよね?」 ふたつの質問が、果たして 和邇氏(アマミキヨ)とどう関連するのか。 すぐには分からなかったが、そう投げかけられた。 調べると、天孫・瓊々杵尊に見初められた 木花咲耶姫命の母神は、 『古事記』によれば、鹿屋野比売神(かやのひめかみ) 別名を野椎神(のづちのかみ、野の神)という。 『日本書紀』では、草祖草野姫(くさのおやかやのひめ)。 鹿屋野比売神は、イザナギ・イザナミの間に生まれた。 そして、大山祇神との間に 4組8柱の男女神を、 さらに、木花咲耶姫、磐長姫を生んだ。 それだけでも、超ビッグな女神だと分かるが…。 (↓ 写真は富士山の霊水が溜まってできた湧玉池) ![]() 語り部からの、次なる課題は「酒解神」について。 大山祇神は酒解神(さけときのかみ)。 つまり古代醸造の神である。 娘が彦火火出見尊を生んだのを祝い、 酒を醸して祝ったと『日本書紀』に。 古代醸造? そこで、ピンとくるものがあった。 口噛み酒(神酒)は古来、沖縄では童女が造った。 その娘は、造酒に欠かせない「水」と「月の力」を操る、 一族のなかで、もっとも霊力高い巫女だった。 が、私の頭では、いろいろに展開する。 酒解神は大山祇神のことだというが、 実際に酒を造ったのは鹿屋野比売命ではないのか。 いや、必ずしもそうではない。 木花咲耶姫は酒解子神とも伝わるのだから、 木花咲耶姫自身か、と。 難問だが、後は語り部の解説に期待しよう。 浅間大社の丹塗りの本殿を裏から見上げる。 二重の楼閣構造。 富士山頂に向い祭祀を行うのは2階と言われる。 ![]()
by utoutou
| 2015-02-25 21:32
| 神社
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