富士宮の浅間大社に参ってから、20日も経つが、 何げに撮った2枚の写真が、ずっと気にかかっていた。 上の富士山は、浅間大社の西楼門に飾られていた水彩画。 寄贈された、現代の作品のようだった。 下の富士山は、第一鳥居の駐車場から撮った1枚。 上下の写真を見比べてつくづくと、 冬から桜の季節まで変わらない富士山の雪深さを想う。 そして、ある歌を思い出さずにはいられなかった。 沖縄の古典音楽『四季口説(しきくどぅち)』だ。 『四季口説(しきくどぅち)』は、 本土の四季を綴ったと言われる琉球舞踊曲。 江戸時代に本土から伝わったものと言われ、 (よって語調が七五調の和文形式) 現在でも、若衆踊りの伴奏などで歌われる。 『四季口説』 一、さてもめでたや新玉の 春は心も若がえて 四方の山辺の花盛り (囃子)長閑なる代の春を告げ来る深山鶯 二、夏は岩間を伝え来て 滝つふもとに立ち寄れば 暑さ忘れて面白や (囃子)風も涼しく袖に通ひて夏もよそなる山の下蔭 三、秋は尾花が打ちまねく 園のまがきに咲く菊の 花の色々珍らしや (囃子)錦さらさと思ふばかりに秋の野原は千草色めく 四、冬は霰の音添えて 軒端の梅の初花の 色香も深く愛であかぬ (囃子)花か雪かといかで見わけん 雪の降る枝に咲くや木の花 以前から、歌詞四番の2ヶ所に首を傾げていた。 〜冬は霰の音添えて 軒端の梅の初花の 雪の降る枝に咲くや木の花〜 このくだりは木花咲耶姫を歌ったものとして、 皇室関係の方々が来沖の際には披露するのだと、 古典舞踊家の人に聞いたことがあるが、 ではどうして「木の花」が桜でなく梅なのか。 沖縄舞踊『四季口説(しきくどぅち)』 (沖縄県立芸術大学HPから拝借した) 木の花とは古来、梅と桜の両方を指すというが、 木花咲耶姫命を祀る浅間神社の神木が桜 であることは、全国津々浦々で通用する常識だ。 ↓浅間大社の湧玉池と桜の木と富士山。
by utoutou
| 2015-03-07 22:03
| 神社
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Comments(3)
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トヨタマヒメ富士日記
at 2022-01-20 06:45
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Amebaでブログを書いている者です。
富士山の木花開耶姫は桜の精であると今まで思っておりましたが、梅でまあると友人がこちやの記事を教えてくれました。ぜひ転載させてくださいませ。
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utoutou at 2022-01-21 06:40
> トヨタマヒメ富士日記さん
初めまして。ご訪問ありがとうございます。転載かまいません。久々に冨士浅間神社のブログに飛びました。桜と梅の話、面白いですね(笑)。
Commented
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utoutou at 2022-01-21 06:58
> トヨタマヒメ富士日記さん
追伸。トヨタマヒメ冨士日記、拝見しました。木の花は梅、やはりそのようですね。
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by utoutou
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