富士山本宮浅間大社 9⃣ 鹿屋野姫(かぐや姫)再考

鹿屋姫=赫夜姫(かぐや姫)=瀬織津姫。
そこで忘れてはならないのが、白糸の滝だ。

赫夜姫が富士山頂に、湧玉池に瀬織津姫が
祀られているならば、
富士山の伏流水が湧出して流れ落ちる
白糸の滝に、瀬織津姫が祀られない訳はない。

今回の参拝旅では行けなかったが、
この名瀑こそ瀬織津姫の住まう聖域だろう。

調べると、瀬織津姫を祀るのは、
富士山の西麓にして、滝のすぐ北側に
鎮座する熊野神社(富士宮市上井出)である。
主祭神は熊野神、相殿に瀬織津姫を祀る。

とはいえ『惣国風土記』(編者、出版年不明)
には「白糸乃瀧、御守神社、所祭瀬織津比メ也」
と、記載されていることからすると、
当社の主祭神は、瀬織津姫命一座だった。


白糸の滝の壮観。
富士山の伏流水が地層の間から湧出し流れている。
写真は静岡県観光情報「Hello NAVIしずおか」から拝借。
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滝神である瀬織津姫は、昨年参った
伊雑宮の奥宮(天の岩戸の項に書いた)の祭神。
「富士山もやはりそうだったか…」と感慨深い。

ただ伊勢神宮内宮の元宮と言われる天の岩戸の祭神
が猿田彦と瀬織津姫の男女一対神だったのと
違い、こちら白糸の滝は瀬織津姫単独のようだ。

ということは…と、浅間大社本殿の謎が甦る。
実は、本殿の2階楼閣の千木は垂直に切れていた。
一般に女神を祀る神社では、千木は水平である。
また、鰹木も5本と奇数で男神の特徴を備える。
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浅間大社には赫夜姫(かぐや姫)が隠されている
と思いきや、さらに男神も隠されているのか。
という謎解きはともかく、話は伊勢に戻って…。

古代海人族が沖縄から移動したと思われる
伊勢志摩一円で崇められていた一対神とは、
猿田彦(=天照大神)と罔象女大神(瀬織津姫)。

その罔象(みずは)の意味を、
   私は水走(みずは)と同じだと考えている。
水が走るように流れる滝の神。

沖縄稲作発祥の地・受水走水(うきんじゃはいんじゅ)。
ふたつ並んだ湧水口の右側が「走水」で、
ここに人々は原初の水神・龍神を見ていたと思う。

つまり、伊勢同様、富士山の地にも沖縄
からの民族移動があった可能性がある。

実は静岡県には大城さんという名字が多い。
大城とは、古代天孫氏王朝があったと言われる
本島南部の「東四間切り」の古名である。
もしや、静岡の大城さんの故地は沖縄では?


↓ 湧玉池側から撮った浅間大社本殿の二階楼閣。
こちらは側面は、やや富士山に向いているが、
本殿の正面から見ると、白糸の滝を背景にしている。
  
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by utoutou | 2015-03-15 18:41 | 神社 | Trackback | Comments(0)
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