富士山本宮浅間大社[10]猿田彦大神

富士山の「白糸の滝」に祀られている瀬織津姫。
またの名を鹿屋野姫。そして、かぐや姫という。

その女神は伊勢神宮別宮・伊雑宮の奥宮「天の岩戸
と同じように猿田彦大神(=天照大神)の一対神
として、富士山のどこかに祀られているのか?

語り部の答えは「yes」だった。
猿田彦大神は、富士山頂の浅間大社の奥宮と
九合目にある久須志神社に隠されていると。
思えば、白糸の滝の源流は山頂。

つまり富士山頂の聖域にも、当然のこと
猿田彦と瀬織津姫が祀られているはずだ。



吉田口山頂の久須志神社。
写真は富士山ガイド.comから拝借。
浅間大社HPによれば、祭神は大名牟遅命、少彦名命
a0300530_16182551.jpg


ところで、鹿屋野姫は大山祇神の妃神あるいは一対神。
いっぽう、鹿屋野姫と猿田彦も一対神として祀られる。
ならば、大山祇神と猿田彦は同神ということになるのか。

猿田彦は、海神の王たる綿津見神の子。
大山祇神とは、綿(=海)津見神を山に祀るときの神名。
当然のこと、猿田彦と大山祇神とは、同じ神格である。



新幹線の新富士駅から望む富士山。
霊峰・富士山には幾重にも秘めて綾なす神話がある。
a0300530_17335413.jpg


さて、大山祇神と鹿屋野神は、多くの子をもうけた。
そして、大山祇神との間に4組8柱の男女神を生み、
足名椎・手名椎を生み、木花咲耶姫、磐長姫を生んだ。

足名椎(あしなずち)は、
大山祇神の子で木花咲耶姫の兄。
妃は、やはり大山祇神の娘・手名稚(てなずち)。 

足名椎と手名椎も、八柱の娘をもうけた。
しかし、娘たちは
八岐大蛇(やまたのおろち)の生け贄となり、
最後に残った奇稲田姫(くしなだひめ)が、
須佐之男命(すさのおのみこと)の妃となった。

猿田彦の神系統である以上、スサノオと奇稲田姫も
沖縄に縁の深い神々だということになるのだろうか…。
かくして浅間大社の謎解きはまだ終わりそうにない。


まさか奇稲田姫を富士山の項で思い出すことになろうとは。
一昨年参った出雲・八重垣神社に保存されている奇稲田姫の壁画。
a0300530_17474610.jpg

by utoutou | 2015-03-17 21:51 | 神社 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://mintun.exblog.jp/tb/21005123
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 富士山本宮浅間大社[11]スサ... 富士山本宮浅間大社 9⃣ 鹿屋... >>