「東京の椿山という庭園に、 白玉稲荷神社がありますか?」 また語り部から電話がきた。 語り部は、沖縄以外にある神社には行かない。 なので、本土の神社に関するインスピレーション が湧けば、私が代理に行って確認をする、 というパターンが最近は多いような気がする。 今回は、都内文京区のホテル椿山荘。そこに 白玉稲荷神社があることは知らなかったが、 ネットで調べてから立ち寄った。 ちょうど花見の季節、 椿山荘の庭の桜もさぞかし綺麗だろうなと。 「ホテル椿山荘東京庭園」の裏門に近い椿山の上。 椿林を縫うように登った先に白玉稲荷神社はあった。 ![]() 〜大正13年、京都下鴨神社の社殿を譲り受け移築。 翌年、伏見稲荷明神から白玉稲荷を勧請して、 椿山荘の守護神とした〜と説明板に。 ![]() 赤い鳥居、狐、祭神・倉稲魂(ウカノミタマノカミ)。 まさに稲荷神社。下の蕎麦屋からお昼時の匂いがした…。 ![]() 問題はこの神社の「赤と白」である。 赤い鳥居の稲荷神社に、なぜ白玉の社名がつくのか。 そして、なぜ白玉稲荷神社が、沖縄の 受水走水(うきんじゅはいんじゅ)に縁が深いのか。 いや、縁が深いと語り部は見るのか。 その会話を反芻しつつ参拝する。 「初午の神事・親田御願(うぇーだのうがん)で、 田植えをする男性の額に、 神職がシチジ(しとぎ、米粉の判子)を 押しますよね。あれが白玉の由来だと思います」 「白は米の色、稲魂(いなだま)のことですか?」 「そうです。白米の稲魂です」 「では、赤が意味するのは、赤米の稲魂ですか?」 「そうだと思います」 「沖縄には3回にわたって稲作の伝来があった」 という話を思い出す。 最初は、水の要らない地米、 2度目は、鷲の神話で語られる米、 3度目は、鶴の神話で語られる米。 稲作を始めた3つの民族がいたと考えられる…。 沖縄の稲作伝説には、赤とも白とも、 米の色など出てこないが、はたして 白玉稲荷神社をヤマトの各地に創建した一族とは? 「白玉」が古代の渡来族を紐解く鍵なのか? ![]() 椿山をさらに登ると三重の塔。小野篁に ゆかりの広島県・竹林寺のものを移築したという。 八重紅しだれ桜(というらしい)が、ことに綺麗。 ![]()
by utoutou
| 2015-04-03 02:29
| 玉城
|
Trackback
|
Comments(0)
|
![]() by utoutou
カテゴリ
全体 ミントングスク 久高島 イザイホー 玉城 語り部 城(ぐすく) 天孫氏 御嶽 スサノオ 出雲 神社 琉球の神々 伊勢 洞穴(ガマ) 龍蛇神 ヤマトタケル お知らせ 天女伝説 斎場御嶽 ナーワンダーグスク 石垣島 九頭龍 瀬織津姫 琉球の玉 舜天 琉球王 グスク・御嶽 最終章 未分類 最新の記事
以前の記事
2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 more... 画像一覧
最新のコメント
最新のトラックバック
検索
記事ランキング
ブログパーツ
フォロー中のブログ
ブログジャンル
外部リンク
ファン
|
ファン申請 |
||