久高島七川(なながー)巡りを終え、 本島に戻って港から車を走らせた先が、 大前の殿(うふめーのとぅん)こと 南城市玉城にある五穀豊穣の宮だった。 そして、 いつもは何げなく見ていた稲穂の絵に、 どうしてだか目が釘付けになった。 誰が描いたのかも知らなかったが、ふと思う。 これは特別な意図をもって祀られたのではと。 ![]() 語り部の言っていた「7つの首の蛇」 と同じ意味なのかもしれない。そして、 あの絵とも同じ意味なのかもしれない。 南方熊楠が描いた(南方熊楠顕彰館蔵) ↓「玉(フジツボ)を抱く竜(ウガ)」と。 ![]() 私が熊楠のスケッチを知ったのは、3年前。 出雲出身の知人が「面白いよ」とコピーをくれた 新聞記事(朝日新聞デジタル、'12年1月11日) 「海洋生物・ながぐつ日誌 熊楠の「ウガ」」 (海洋生物研究家・倉谷うらら氏による連載) に、この絵が掲載されていた。 倉田氏はフジツボの研究家で、 『フジツボ 魅惑の足まねき』(岩波書店、 '09年)という“魅惑の”専門書の著者だが、 博物学者の南方熊楠が、昭和4年、昭和天皇に ご進講した際に冒頭で解説したのが 「玉を(フジツボ)を抱く竜(ウガ)」 についてだったと、連載の前編にある。 (以下引用) 〜天子(天皇・皇帝など)の顔を表す言葉に 「龍顔(りょうがん」がある。(中略) ご進講の日、熊楠の竜=「ウガ」を真っ先に 見せたのは天皇への敬意を込めた挨拶 でもあったと思う。〜 フジツボは蔓のような脚 (蔓脚、まんきゃく)を動かして プランクトンを食べる付着生物だそうで、 倉田氏は、熊楠が天覧に供した 海蛇の尾に付着したフジツボを 「勾玉のような形をした生物」と表現したが、 私には、勾玉というより稲穂に見えたものだ。 こちらも熊楠によるスケッチ(記事より拝借)。 ご進講後、熊楠は「ウガ」の写真を撮り、何枚も 焼増しし「天覧・ウガ」と自ら書き入れして、 知人たちに送ったと、倉田氏は記している。 ![]() そんなこんなで「大前の殿」で思った。 もしかすると「7つの首の蛇」とは、 この地に渡来した7つの龍蛇族のことでは? ![]()
by utoutou
| 2015-04-25 19:30
| 龍蛇神
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