三峯神社を出て、カーブ続きの道を下る 車窓から、長瀞へと至る荒川の絶景を見た。 抹茶水羊羹のように艶やかな水面が美しい。 ![]() この日バスが辿ったコースは、三峯神社→ 秩父神社→長瀞の宝登山(ほどさん)神社。 国道140号線沿いに点在する三社を巡る旅は、 荒川という、龍神が棲んだ神脈を辿る旅でもある。 それは同時に、東国征討という名目の旅で、 この地に立ち寄った、ヤマトタケルの足跡。 しかし、むしろ 私が知りたいのは、後々この地に来て、 ヤマトタケルを神として祀った人々のことだ。 ヤマトタケルが神話的な存在にすぎないとしても、 その伝承は川の流れのように途切れることがない。 ヤマトタケルに征服された民の後裔なら、 ヤマトタケル像を、決して建てたりはしないだろう。 では、いったい誰がヤマトタケルをこの地で崇めたのか。 …と思い、手元の「三峯神社・案内絵図」を広げた。 そこで見つけた名は、役小角(えんのおづぬ)。 〜(三峯神社は)平安時代に、修験道の開祖役小角 が修行し、山伏の事業道場になりました〜と解説に。 天武天皇の時代の陰陽師である。 役小角の痕跡は、二社目の秩父神社にもあった。 武甲山信仰とも所縁が深いという秩父の総社。 秩父市の中央にある柞(ははそ)の森に鎮座。 創建2000年の古社。ご祭神は八意思兼命、 知知夫彦命、そして天之御中主命。 権現造りの本拝殿は、徳川家康が再建したという。 その色鮮やかな彫刻や徳川家の「葵の御紋」、 左甚五郎作「つなぎの龍」や社宝の神輿を、 HPにて予習したままに、堪能した。 ![]() そんななか、秩父神社に天之御中主命を 祀ったのも、役小角だったのかもと思った。 秩父神社の例大祭である「秩父夜祭」(12月)は、 天之御中主命(妙見様)にちなむ祭りというが、 役小角こそは、妙見信仰を唱えた行者だった。 ところで、 秩父夜祭りには、もっと古層の祭神も登場する。 神幸行列では先頭に「藁づくりの龍神」が往く。 その龍神とは、「御田植祭」で招いた水の神。 春に武甲山の伏流水でできた今宮神社 の龍神池からやって来た神様が、 冬の「夜祭」で武甲山に帰っていくのである。 その水の神は、龍神池・武甲山に、 妙見様からはるかに先立って鎮座していた。 秩父神社の境内にある「柞(ははそ)の禊川」。 今では、おみくじを流す川として女性に人気。 ![]() 禊川のすぐ脇に、禍津日神が祀られている。 まがつひのかみ…瀬織津姫のことである。 天照大御神が誕生した天武・持統の時代、 禊ぎの女神に降格させられた「縄文の女神」。 役小角は、天武のブレーン的存在の陰陽師、 瀬織津姫を封印し、弔うために秩父に来たのか。 ![]() 瀬織津姫は、養蚕の女神でもある。 こちら秩父神社の繭みくじ、水みくじ(青色)。 青のほうを禊川に流すと、幸せになれるという。 ![]()
by utoutou
| 2015-05-14 03:16
| ヤマトタケル
|
Trackback
|
Comments(0)
|
![]() by utoutou
カテゴリ
全体 ミントングスク 久高島 イザイホー 玉城 語り部 城(ぐすく) 天孫氏 御嶽 スサノオ 出雲 神社 琉球の神々 伊勢 洞穴(ガマ) 龍蛇神 ヤマトタケル お知らせ 天女伝説 斎場御嶽 ナーワンダーグスク 石垣島 九頭龍 瀬織津姫 琉球の玉 舜天 琉球王 グスク・御嶽 最終章 第二章 縄文アマミキヨ 未分類 最新の記事
以前の記事
2026年 05月 2026年 02月 2026年 01月 2025年 12月 2025年 11月 2025年 10月 2025年 09月 2025年 08月 2025年 07月 2025年 06月 more... 画像一覧
最新のコメント
最新のトラックバック
検索
記事ランキング
ブログパーツ
フォロー中のブログ
ブログジャンル
外部リンク
ファン
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||