酒折宮でヤマトタケルが火打袋を授けた 翁は国津神の子孫だと、語り部は言った。 つまり翁が祀っていたのは、この国の地主神 である国堅大神(くにかためしおおかみ)だろうと。 また、上古の時代、 酒折宮は富士山にあったと言った。 「山頂付近の久須志神社に、 その神様は隠されていると思います」 そこで、古史古伝『ホツマツタエ』 に答えを求めると、ヤマトタケ(ホツマではタケ) が火焚きの翁に会ったのは、富士山南麓 のハラミのミヤだと記されていた。 そして、ホツマには、ヤマトタケの 妃・弟橘媛が入水したのは大磯の海だとも。 あらら…… 道々あれこれ調べつつ、着いた先は横須賀の海。 走水(はしりみず)神社に来てしまっていた。 ま、ホツマのヤマトタケ物語は別途考える として、今回は記紀に倣って走水神社に参拝。 走水神社。京急馬堀海岸駅からバスで5分。 横須賀市走水に鎮座。海岸のバス通りからすぐ。 祭神は、日本武尊、弟橘媛。 ![]() 沖縄の受水走水(うきんじゅはいんじゅ)の走水 と同じ地名なので、いつか参りたいと思っていた。 ![]() そんなわけで、予習抜きでやって来た走水神社。 やはりと言うべきか、本殿横に稲荷社が鎮座していた。 この地も古代産鉄地だったか。 ![]() ![]() 語り部のこんな話を思い出す。 「弥生時代の産鉄地には、白鳥伝説が残ってますね。 受水走水もしかり、白は何の例えだと思います? 湯玉ができるときに立つ白い水蒸気ですよ。 だから産鉄地には、白鳥が飛ぶ言い伝えがある。 それは、白の一族とも重なります」 語り部が常々言う、 沖縄の始祖・シロミキヨに繫がる民である。 磐座の横に廻ると、石をくり抜いた祠もあり、 なんとアザカ(ナガミボチョージ)の木が、 どうした偶然か、自生していた。 ![]() アザカで思い出すのは、 久高島の古祭・イザイホーだ。 「イザイホー ② 十字の霊力」 ★ に書いたが、 祭りの4日目、神女就任の儀式を終えた女たちは、 祝いの円舞を前に、髪にアザカの葉を飾った。 それは、一族の司祭となった証。 あのとき、私は語り部に聞いた。 「で、一族とは、どんな民族なんです?」 「火の神の民族でしょうね」 ちなみにアザカの葉は、十字に対生している。 十字とは、水・土・火・風… 万物創造の4大エネルギーを表す。 アザカのお陰で、ミッシングリングが繫がった思い。 火の神の一族とは、稲と鉄を生す一族。 またの名を「白の一族」という。 ヤマトタケルもその一族に繫がる皇子 だったと、考えられる。
by utoutou
| 2015-05-29 20:46
| ヤマトタケル
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