走水神社の奥宮には、三社が鎮座している。 本殿から、左へとうねる山道を登って辿り着き、 鳥居を見上げると、太陽光線が目に入った。 ![]() 午後1時ごろ。 それほど急峻な山の途中に奥宮はある。 走水神社によれば、祀られるのは下記の神々。 神明社(中)は、天照大御神(あまてらすおおみかみ) 須賀神社(右)は、須佐之男命(すさのおのみこと) 諏訪神社(左)は、建御名方神(たけみなかたのかみ) ![]() ただし、すべての神が、古来 この地に座していたのではないらしい。 神明社は伊勢山崎に鎮座しており、 諏訪神社は御所が崎に鎮座していたが、 明治18年からこの形態で祀られるようになったと。 須賀神社のみこの地に鎮座していた。 つまり、元々祀られていたのは、須佐之男命。 ![]() ということは…と、小祠を覗きながら考えた。 ここ駿河の走水を訪れたヤマトタケルは、 伊勢で、伯母である倭姫から授かった神剣 (天叢雲の剣=草薙の剣)を持っていたのだ。 スサノオがヤマトノオロチを退治した ときに、その尻から出た神剣。 いわば「勝者の証」だ。けれども後に、 アマテラスのに献上されたものだった。 そして天孫降臨するニニギノミコトに授けられた。 以来、代々宮中で祀られれることになった。 その失われた神剣を持って現れた ヤマトタケルは、この地の民の目には、 まるでスサノオの再来に映ったに違いない。 ヤマトタケルの旅の間、草薙の剣が 「水戸黄門の印籠」として機能したはず だと思うのには、そんな経緯があるからだ。 ではなぜ、 垂仁天皇の皇女・倭姫は、 景行天皇の皇子で甥のヤマトタケルに託したか…。 やや長くなりそうな考察は、次回以降に つづく… 走水にあるビューポイントからの東京湾。 横浜ランドマーク、ベイブリッジ、房総半島を一望。 運がよければ、夕景の富士山も見えるとか。 ![]()
by utoutou
| 2015-06-05 20:42
| ヤマトタケル
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