ヤマトタケルを追う旅もそろそろ終わり。 では尾張へ行くか…ということで、 熱田神宮(名古屋市熱田区)に参拝。 祭神は、熱田大神(あつたおおかみ) 相殿神は、 天照大神(あまてらすおおかみ) 素戔嗚尊(すさのおのみこと) 日本武尊(やまとたけるのみこと) 宮簀媛命(みやすひめのみこと) 建稲種命(たけいなだねのみこと) さて、東征を終えたヤマトタケルは、 尾張の火上山(名古屋市緑区)にいた 宮簀媛命の元に神剣を置いたまま、 能褒野(のぼの、三重県亀山市)で没した。 残された神剣は、宮簀媛によって 尾張国造の本拠地である氷上に祀られ、 やがて一族の祭祀場だった熱田に奉斎された。 それが、1900年前に遡る熱田神宮創建の経緯。 3年ぶりに訪れた熱田神宮には、その 古代祭祀場跡とおぼしき森を抜ける散歩道 (こころの小径)ができていた。 2012年末に公開されたという。 熱田神宮のご神体であり、 三種の神器のひとつ草薙の剣。 保管場所に関する情報は極秘だが、神宮の もっとも奥深い場所にある?とは、誰しも思うところ。 おそらくその聖域であろう禁足地の封印が、 こうして、さりげなく解かれていたとは驚きだ。 聖なる森を通り抜けると、本殿の北西に鎮座する 「一之御前神社(いちのみまえじんじゃ)」に出る。 9時〜16時のみ、こうして開門されている。 ![]() 「こころの小径」へは、MAP中央の 本宮・神楽殿の右から入る。 森を廻り、本宮北を通ると③の一之御前神社に。 逆に、本殿の左を直進すると正面に見える。 熱田神宮HPの境内全体のMAPはこちらより、 以下のMAPは失礼ながら北半分をトリミング。 ![]() 「こころの小径」の入口は、正確には清水社の先。 開閉式のフェンスからフェンスが聖域の核心で、 いまなお禁足の森だが、右奥に何かしら屋根が見える。 ![]() 明治まで草薙の剣が保管されていた土用殿は、 戦前まで周囲に蒲葵が繁っていたという。 同じ海人族であろうアマミキヨとの関連を求めて、 いつも足を向けてしまう。 この入口で「こころの小径」を知ったのだった。 ![]() さて、一之御前神社の祭神について、 上の境内案内ではこう説明していた。 〜熱田大神(あつたおおかみ)の荒魂(あらみたま) をお祀りしています。〜 いっぽう、一之御前神社の前に立つ説明板には、 〜天照大神の荒魂を お祀りします(後略)〜 いずれにしても、熱田大神=天照大神の荒魂。 なんと伊勢神宮の荒祭宮に祀られる瀬織津姫と同神。 とすれば、縄文の女神の封印は既に解かれていた。 では社名の「一之御前(いちのみさき)」とは、 いったい何の御前のことだろうか?
by utoutou
| 2015-06-20 21:58
| ヤマトタケル
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Comments(2)
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小林様 初めまして。
ブログお邪魔しました。 昨日、熱田神宮へ行ったのですが、一之御前神社に付いて調べていたらここにたどり着きました。 ビックリしました! 私もブログにアップしようと思ったのですが、小林さんのブログをみて、そんな半端な状態でupは出来ないと反省中です。 日本の神話って面白いですね~。 またお邪魔します。
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金沢の素人 さま
こんにちは。本当に神話って面白い…ですよねえ。神話の中に編み込まれた史実らしき部分を見つけようとするのは、骨が折れますが、これがまた面白くて。 一之御前神社の公開が12年末ですから、13年の熱田神宮創祀1900年祭に合わせてのこと。ちょうど伊勢神宮、出雲大社の式年遷宮が重なった年でもありましたね。 もしかすると同じ年に、熱田神宮の御神体(草薙の剣)にも何か大きな変化があったのではと、先日の一之御前神社で感じました。 また遊びに来てくださいね。
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