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「北の縄文」と沖縄 〜 北海道神宮

札幌へ行ったので、北海道神宮に参拝した。
祭神は、大国魂神(おおくにたまのかみ)
    大那牟遅神(おおなむちのかみ)
    少彦名神(すくなひこなのかみ)
「北海道開拓の守護神」とされた三神と、
 明治2年にその勅旨を発し、
昭和39年に合祀されたという明治天皇。
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札幌市街地の西、その名も宮ヶ丘に鎮座。
私は高校時代まで札幌で過ごした道産子で、
ここから徒歩圏内に住んでいた時代
もあり、例年お祭りに参加していたので、
慣れ親しんだ空気感は、案外とすぐ甦った。
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それにしても、なぜ
出雲系の神々がここに?
北海道開拓(実効支配)を守護する神様ならば、
伊勢系の神々のほうが相応しかったのでは?
詔の本意はどこにあったのか…。
などと、昔は思わなかったことを思う。


↓神門に掛かった注連縄は
特に出雲系の左撚りというわけではなかった。
「北の縄文」と沖縄 〜 北海道神宮_a0300530_12254162.jpg


参拝したのは8月2日(日曜日)の午前。
大安だからか、神前結婚式が目白押し。
(挙式関係の車は境内まで進入可らしい)
賑わう本殿側から、鳥居の立つ東を望む。
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境内で遊ぶエゾリスのカメラ目線。笑
その木の下で北海道の古代に思いをはせる。
今次の戦後、縄文遺跡が次々と発掘されているのだ。
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ちょうど今回の旅の友とした、森浩一著
『古代史 津々浦々』('97年、小学館ライブラリー)
には、以下のような縄文遺跡についての記述がある。


静川遺跡(苫小牧市)には、
日本で最古の環濠集落があった。

・オホーツク海沿岸の常呂遺跡(北見市)には、
日本でもっとも多くの竪穴式住居が残っている。

フゴッペ遺跡(余市市)からは、人骨とともに、
6世紀頃の柄(つか)頭をつけた鉄刀が出ており、
これは島根県・岡田山古墳の鉄刀と酷似している。

・材木町遺跡(釧路市)から出たのは、
中国・江南地方の湖州で作られた真四角な鏡。
平安から鎌倉時代のものという。

森氏はこの鏡の伝来ルートについて、
〜この宗代の鏡は東シナ海を渡って九州へ伝来し、
それから日本海岸を通り、津軽海峡から釧路へと
いうルートを辿ったのでは〜
と推理した上で、
北海道の縄文遺跡について、次のように記す。

〜長安とか洛陽とかの華北ではなく、中国の非常
に深いところ、要するに中国の稲作地方のものが
北海道から出だした。だから、北海道の古代文化は、
もういまでは、青森や岩手などの隣接地との比較
だけでは、とうてい解決できない時代となっている〜


驚いたのは、有珠モシリ遺跡(伊達市)から
出た、貝輪をつけた女性の人骨だ。
1800年前(続縄文時代)のものと言われる。

それは沖縄県伊江島のナガラ原貝塚から出土
した弥生時代の貝輪と酷似しており、素材は、
沖縄本島産のゴホウラ貝とイモ貝だった。

北海道と沖縄を一気につなぐ、北の縄文遺物。

貝輪が港々へ配送されたわけもなく、
貝輪をつける風習、あるいは、
貝輪を祭祀具として埋葬する風習を持った
人々が北海道に渡っていた証拠だ。

西の漁港である有珠(うす)は、江戸時代には、
「会所」と呼ばれる「貿易センター」だった。
海流が変わらない限り、良港は動かない。
縄文の人々は有珠に漂着したのではなく、
交易のために海を渡ってきたのではないか。

古代、沖縄で採れた美しい貝類は、
沖縄や九州沿岸の海人族によって運ばれた
とされるが、航路は北へ、さらに東へ。
移動範囲はもっと広大だったのかもしれない。

明治時代には未だ分からなかった
考古学的な事実が、そう教えてくれる。

北海道神宮の真新しさは、
逆に北の古代への関心を沸き立たせた。


開拓判官・島義勇(しまよしたけ)の銅像。
開拓三神の御魂代を背負って来道し、
奉斎する地をこの円山に求めた。
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by utoutou | 2015-08-04 11:05 | 神社 | Trackback | Comments(2)
Commented by at 2015-08-04 22:22
utoutou様
北海道いいですねー。沖縄転勤生活でほぼ毎日飲み歩いて、色々な人達とお知り合いになりましたが、その中でビックリしたのが、北海道出身の方の多さ!色々な県出身の人に出会いましたが、北海道出身者はその中でダントツトップです。沖縄でお店をやられている北海道の方も多かったです。北の果てまで行った海人達の子孫が何百年か経って故郷に戻ってきたりしてるんですかね(笑)
Commented by utoutou at 2015-08-05 21:58
> 寅さん
こんばんは。北海道出身の方、私もよくお会いします。
北海道産の昆布なども、沖縄でよく見られますよね。

私は最初、沖縄の各所の地名表示に目が釘付けになってました。
語感が北海道の地名と似ています。
今回で、北と南のつながりについてもっと考えてみたくなりました。

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