異種婚姻譚としての「羽衣伝説」「天女伝説」 は全国にあるが、沖縄でも「天人女房伝説」 として、古くから語られてきた。 「天女」でなく、なぜ「天人女房」かというと、 たとえば三保の松原の「羽衣伝説」のように、 男はすぐに天女に羽衣を返すのではなく、やがて 結婚して子どもをもうける筋立てになっているからだ。 おおむね以下のように。 男が水浴びをしている天女に出会い、 羽衣を穀倉に隠す。天女を家に連れ帰り、 やがて天女と結婚、一男一女が生まれる。 ところが、天女は、 子どもたちが歌う歌を聞いて羽衣のありかを知り、 それを纏い、子どもたちを残して天に戻って行く…。 沖縄の天女伝説で、まず挙げられるのが、 森の川(宜野湾市真志喜)に伝わるもの。 1372年に、中山王として始めて 中国との外交を開いたと言われる察度(さっと)は、 ここで出会った男と天女の間に生まれたという。 天女が水浴びをしていたと伝わる「森の川」。 いまでも水が湧き、沖縄県指定名勝の公園になっている。 ちょうど台風の合間の晴天で、空の青が水に映えていた。 ![]() さて、察度(1321〜1396年)とは… 『沖縄大百科事典』を参照すると、 伝承によれば、察度の田畑には黄金が満ちていた 那覇市内からカーナビを頼りに行き、30分で着いた。 門を入ってすぐの駐車場奥に森の川はあった。 ![]() 王権との関わりを思わせる城壁?が丘の上に。 その先は広々とした運動公園になっている。 ![]()
by utoutou
| 2015-08-29 16:14
| 天女伝説
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