おもろまち駅に近い銘苅の遺跡から、 グスク時代(11、12〜15世紀)の「ふいごの羽口」 や、炉跡(鍛冶遺構)が出土したという記録を、 国会図書館で閲覧したときは、かなり萌えた。 ズバリ古代産鉄地であるとの確証は得られないものの、 縄文時代後期の時代にも遡る遺跡群の、 一部に鍛冶炉(カンジャー)や鍛冶(カニマン)の 遺物が認められたことは、逆に、 もっと深い地層に埋もれたかもしれない 「御先(うさち=上古代)カニマン」の痕跡を彷彿とさせる。 久高島の主祭殿・外間殿にも、また、 アマミキヨの神紋を掲げる大里西原の拝所にも、 鍛冶神・カニマンガナシーがいまでも祀られている ことは「沖縄の鍛冶神」という記事に書いたが、ならば、 その神こそが渡来のアマミキヨではないかという 考えがおのずと湧いて、しばらく脳裏から消えなかった。 ヤマトにあって、鍛冶神とは大物主のことだと 『古代の鉄と神々』に著したのは真弓常忠氏だ。 日本最古の神社と言われる奈良県の大神神社。 そのご神体である三輪山に祀られる大物主大神、 すなわちオオナムチ神(大穴牟遅神、大穴持神) とは、大穴=鉄穴(鍛冶穴)に坐す神であると。 その表現がまさに、沖縄各地にいまも 残る古の鍛冶屋洞穴(カンジャーガマ)とダブった。 いっぽう、語り部から聞いた古代琉球王朝の存在、 そして、その民族はヤマトへと北進したという口伝 を思い出せば、ハニマンガナシーがヤマトに達して 大物主と呼ばれたという連想も、我ながら不自然とも思えない。 そんな折、語り部から電話が来た。 「大物主神とは、どんな神ですか? ブログで 銘苅港川原遺跡の話を読んでから、気になっています」 大物主大神とは、はたしてハニマンガナシーと同神なのか!? 長くなったので、次回につづく…。 銘苅遺跡の写真を持ち合わせないので、 古の那覇(真和志)を偲ぶための写真などを以下に…。 ↓ 現在の那覇市牧志2丁目。 左手方向に数分行けば、ゆいれーる見栄橋駅、 右に行けば国際通りの市場本通りアーケード入口。 書店・ジュンク堂の向かい側にあたる一帯は、 王朝時代から十貫瀬(じゅっくわんし)と呼ばれる海だった。 現在はホテル、飲食店、レンタカー営業所などが並ぶ。 ちょうど銘苅川を訪れた日の夜に通りがかると、 ↓人気の九州ラーメン店・暖暮(だんぼ)に長い行列が。 ![]() 那覇は古来、浮き島で、琉球王朝第一尚氏時代 ・尚金福王の時代(1452年)、中国から来る冊封使を 港から首里方面へ迅速に迎え入れるべく、長虹堤 ( ちょうこうてい )という全長1㎞の海中道路が設けられた。 ![]() ![]()
by utoutou
| 2015-09-23 01:27
| 天女伝説
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