首里末吉のノロ殿内御神屋に参った。 天女伝説の地・南風原宮城を訪れた日のこと だったので、もう2週間近く前のことになる。 ノロ殿内(どぅんち)とは、ノロの 火の神(ひぬかん)のある家の敬称である。 その日、会うなり語り部が言った。 「聞得大君殿内にあったという掛軸について、 思い出しましたよ。同じ弁財天の掛軸が拝める 場所が、いまでもあるんです。首里の末吉町に」 昭和2年、聞得大君殿内を訪れた鎌倉芳太郎氏が、 掛軸に関するメモとスケッチを残していたことは 書いたが、(「鎌倉ノート」はこちらの過去ログに) 当主である男爵の話を図示しただけのものらしく、 琉球王朝最後の聞得大君が崇めていた神の絵図は、 結局、はっきりとは分からなかった…。 幸運にも拝観できたのが、↓こちらの掛軸。 建て替えて間もない神屋の神壇に掛かっていた。 御挨拶し見上げていると、後ろで語り部が言う。 「弁財天…ですが、蛇になり龍になって見えます。 妙見菩薩にも感じられますね…そして…」 「そして?」 「その奥に、天御中主神の姿が控えています」 「アメノミナカヌシノカミ…ですか…」 「日月北辰信仰では、北極星、天帝、太一。 ここ末吉は首里城の北に位置するので、 守護神として特にお祀りしていたのでしょうね」
by utoutou
| 2015-10-28 18:29
| 天女伝説
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Comments(4)
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at 2015-12-18 18:57
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utoutou at 2015-12-21 14:10
> 君さん
こんにちは。場所は末吉町にありますので、末吉公民館で聞いてみてください。 県外者の私が言うのもヘンですが、 基本的に自由に入れる神屋はないと思っています。 けれども、だいたいが個人所有ですので、隣接する母屋をお訪ねして、参拝させていただきたいのですが…と、お話ししてみてはいかがでしょうか? うまく気持ちが伝わりますように。
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at 2021-06-02 09:21
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at 2021-06-04 09:09
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by utoutou
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