語り部は、磐座が渦巻き状に配置されていると 霊視した。カタカムナ文献を残したアシア族が、 磐座群で宇宙を表現して祀ったものだろう…と。 境内を金網越しに撮影した磐座(神生岩)。 磐座群が渦巻きを成すかは、一見では分からない。 ![]() 私は言った。 「本殿の奥へは勝手に入れなかったのですが、 ネット情報では、そういう意見もあるようですね」 「渦巻き状の磐座は、まさに先日のブログの内容、 “カタカムナのウタヒ”を象ったものだと思います」 そう言えば、やはり縄文人の古伝と言われる 『ホツマツタエ』の「アワ(天地)の歌」も 古代人の宇宙観を表し、四十八音が渦巻く。 語り部は言った。 「古代の人々が六甲周辺にいたのは、土地の持つ強い 宇宙エネルギーが渦巻いていたからだと思います。 日本のはじまりは六甲からとされるのは その地質のためで、先住民も渡来人も、それに 引き寄せられるように、六甲を聖地とした…」 こちらは、ホツマ研究家・いときょう氏が 主宰する『縄文文字を楽しく書く会』で、 資料として頂戴した ↓「フトマニの図」。 カタカムナとは一味違うが、やはり図象文字。 言霊を中心としたホツマの宇宙原理を表す。 円の中央に「アウワ」とある3つの象字は、 宇宙の中心にいる創造主のことだという。 ![]() 「六甲周辺には、カタカムナ系とホツマ系、 ふたつの縄文民族の流れがあったと思います。 どちらも、非常に似通った宇宙観を持っていた」 初耳な話だったので、すかさず質問した。 「そういうふたつの民族が、共存していた?」 「他にも流れはあると思いますが、少なくとも 2族は熊野(紀伊半島)から北上した。その痕跡が 日前・国懸神宮のご神体、2枚の鏡だと思います」 紀ノ川の下流域に坐す日前宮(和歌山市秋月) は、日前神宮・国懸神宮という東西2社をさすが、 西の日前神宮は「日像(ひがた)の鏡」が御神体。 ![]() いっぽう、東の国懸神宮は「日矛の鏡」を御神体とする。 ![]() 神域の中央あたりの坐すのは、地主神である 名草彦・名草姫を祀る中言(なかこと)神社。 ![]() 聖域の奥深く祀られる2枚の鏡は、 記紀神話「天照大神の岩戸開き」に登場する 八咫の鏡に先立って造られた鏡というのが由緒だが、 語り部は、その具体的な経緯を推理した。 「日前神宮の日像の鏡は、カタカムナ人の御神体、 国懸神宮の日矛の鏡は、ホツマ人の御神体かと…。 縄文の同時代、ふたつの海人族がこの地で融合して、 瀬戸内海から六甲山へと移動したと、私には視えます」 しばし呆然の後、私はいくつかのことを思った。 ふたつの海人族は南方から渡来した? この地に残留した集団は名草族とも融和した? 北上集団は、瀬戸内海を渡り加古川から六甲へ? そして、視界が晴れるような爽快感を感じた。 一対の鏡を日神の御神体として祀ったのは日前大神。 その女神を、『ホツマツタエ』では瀬織津姫という。 亦の名は、撞賢木厳之御魂天疎向津姫。 六甲山の向津姫あるいは、六甲比命とも呼ばれた。 すると今度は、難問が飛んできた。 「天疎(あまさかる)の意味は何だと思いますか?」 「天御中主神を仰いで…ですか」 ただし、次の一言が私には難解すぎた。 「だから、六甲山にレイラインは6本あるのです」
by utoutou
| 2016-08-12 18:41
| 瀬織津姫
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