六甲山と瀬織津姫 181 ブログ開設5周年の集い

ブログを始めて、早いもので5年が経った。
アマミキヨを知るための沖縄通いは、10年になる。
その年に語り部と知り合い伝承を聞き始めたものの、
膨大な情報量に反して、探求は簡単ではなかった。

ブログを始めて1年後だったか、私は尋ねた。
「(私が)東京に住んでいながら、沖縄のことを調べる
なんてこと自体、何か間違っているかもしれない」
すると、語り部は言った。
「アマミキヨの痕跡は沖縄だけにあるとは限らない。
むしろ、沖縄以外にあると思っていました」

「たとえば、どこに…?」
それには答えず、語り部は言った。
「三峯神社というは、どこにありますか?」
「埼玉県秩父市ですね」
「三峯の“三“という数字が重要かと思います」


そんな会話があったことを、沖縄で思い出した。
そして、27日(金)、沖縄県南城市玉城・天空の茶屋
の庭でお話し会を催した。こちら糸満方面を望む夕景。
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集まってくださった20名の方の前でお話をして歓談も。
最近は六甲山や箕など関西に出かけることが多いが、
アマミキヨの本拠地である玉城に来ると、さすがに
御嶽を巡り始めたころの記憶が、次々と甦ってくる。
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そこで、玉城と久高島が一対の聖地として伝承されて
きたことの意味に思いを馳せながら、お話をした。
「7つの首の蛇」というシリーズに書いたが、
本島側の玉城とその北東に位置する久高島には、古来、
「7つの稲田」と「7つの川」があったとの伝承がある。

玉城は琉球の稲作発祥の地、久高島は五穀発祥の地。
久高島は水源に乏しい土壌のため、稲作には向かない。

久高島の西海岸にある「7つの川」とは、正確には川と
いうより「川泉(かー)」で、この戦後まで、島の人は
そこに湧き出る水を生活用や祭祀のための聖水とした。

古代、その水は、製鉄にも使用されたのではないか…。
というのが、お話し会の最中に思ったことだった。

久高島で古代製鉄が行われたという記録はないが、
久高島を歩くといつも、もしかすると…と感じる。
ススキ、茅、萱などが、島のそこここ生えている。
「7つの川泉」が古代たたら製鉄の原料・褐鉄鉱の生成
 する葦原だったなら、ここは「豊葦原の瑞穂の島」。

それはあながち妄想ではないと思わせる伝承がある。
(お話し会では整理して話せなかったので、以下補足)

☆アマミキヨは久高島にシマグシナー(島軸)を立てた
☆それはスゥバ(茅)でできていた
☆アマミキヨの弟はカニマン(鍛冶屋)
☆カニマンガナシーは御先(うさち、上古代)の神様
☆島では、ススキやスゥバは五穀豊壌を祈る祭具
☆島の南にある小島(フシマ)は「火の島」と呼ばれた
☆イザイホーの祭りで神女たちが使う大扇に描かれて
いた鳳凰は、本来、火の鳥(フェニックス)だった
☆島の中央に「金の稲が生る田んぼ」があった


もしアマミキヨが古代製鉄の神だったとしても、
古代鉄の原料・褐鉄鉱は酸素に弱く腐食するので、
遺物として残らないと、真弓常忠氏など、古代鉄
の研究者はその著書で述べている。


またまた証拠のない捜査が始まるのか…
などと、この夜の満月を見上げて思ったものだが、
語り部が唐突に面白いことを言った。
「古代鉄で作った剣には、3種類あると思います」
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そう言えば、「神代三剣」の話は以前にも聞いた。
神代から伝わる三霊剣であり、支配者のレガリア。
・草薙の剣(くさなぎのけん)
・布都御魂(ふつのみたま)
・天羽々斬(あめのはばきり)

それがアマミキヨとどう関連するかは分からないが、 
古代の覇王は三人いたという意味ではないか。
またそれは、冒頭に書いた三峯神社と関係するか?

などと思ういま、あることに気がついた。
草薙の剣は熱田神宮の御神体として祀られているが、
古代鉄で作られているはずのその霊剣は、
なぜ酸化腐食もしないで現存しているだろうか?
こうしてまた果てしない追跡の旅は続く(笑)。

最後になりましたが、ご来場の皆様、天空の茶屋様、
読者の皆様、そして語り部様、長きにわたるご支援、
心より感謝いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。utoutou




by utoutou | 2018-07-29 14:19 | 瀬織津姫 | Trackback | Comments(3)
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Commented at 2018-08-04 20:57 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by utoutou at 2018-08-06 20:15
> junさん
初めまして。何年か、公開日に注目していましたが、耳には入りませんでした…笑
機会があればとは思っております。 
Commented by utoutou at 2018-08-07 10:22
> junさん
コメントありがとうございます。改めて連絡を差し上げます。よろしくお願いします、
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