戸隠神社(兵庫県川辺郡猪名川町)へ行こうとして、 というより、猪名川の上流へと遡ろうとして、 阪急能勢駅まで行き、しかし時間が足りないことに 気づいた日、それならと、徒歩5分の能勢電鉄駅から 北極星信仰の聖地・能勢妙見宮へと行き先を変えたが、 ⇩着いた妙見口駅で、 今度は妙見山へのロープウェーが、 豪雨で土砂崩れしたため不通と知った。 すべて空振りで、この日の前半を棒に振ったが、 大阪府の最北端駅だという妙見口駅まで行った ことが、実はちょっとした気づきに繋がった。 ![]() ![]() おそらく、チヌの海(大阪湾)を囲み、六甲山周辺 や丹波・丹後・播磨、河内・大和も含んだと思います。 さらにその南の葛城の国も、範囲に入っていたかと。 小さい国々の連合体といったかたちだったのでしょうが」 「葛、あの名産品を作った人々のいた葛城の国栖も…?」 語り部は言った。 「国栖、九頭、国主(くず)とは先住の海人民の集落。 その国々を、弥生中期のBC1世紀ごろに束ねたのが 為那都比古かと。その名は代々継がれたようです」 語り部が為那都比古に龍神・九頭龍大神のイメージ を視るのは、そんな時代背景をダブらせているからか。 私は聞いた。 「ところで、国栖は吉野の近くですよね。 なら、奥吉野と呼ばれた天川も為那国のうち?」 「そうだと思います」 3年半前を振り返る。 「為那国にも弁財天(瀬織津姫)はいたのですよね」 聞くと、語り部は言った。 「龍神・九頭龍大神というより、オオヒルメ… 日と火と霊(ひ)の神のことですね」 「なるほど、撞賢木厳之御霊天疎向津姫 (つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめ)…」 戸隠神社(猪名川町)は、明治時代に入るまで、 少し離れた山中に九頭龍大神を祀っていたという。 極彩色の本殿は室町時代の造営。国の重要文化材。 ちょうど同じ時期、箕面に住む友人のMさんが その戸隠神社へ行ってきたと写メを送ってくれた。 本殿には、頭に如意宝珠を戴く龍が描かれている。 ![]() まさに九頭龍大神=九頭龍弁財天と感じられる。 その九頭龍大神について書いたシリーズは↓こちら。 九頭龍大神②弁財天は復活した 九頭龍大神③岩戸に隠れた女神 九頭龍大神④鎌卍の社紋は語る 九頭龍大神⑤弁財天と如意宝珠 九頭龍弁財天は、信州の戸隠へと龍脈を辿ったのか…。
by utoutou
| 2018-09-09 16:17
| 瀬織津姫
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Comments(2)
![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
> 東鍛冶屋さん
こんにちは。コメントありがとうございます。諏訪と奥間…カンジャーの歴史的な関係があるのでしょうか。紐解かれたら、また教えていただけたらと思います。
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![]() by utoutou カテゴリ
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