神女(カミンチュ)A子さんと一緒に目指した 龍穴(桜井市室生)への道は、「龍の道」だった。 きちんとスケジュールを立てていたわけではない。 朝、奈良駅前のホテルを出て、大和路のホテルに着く までに、宇陀室生の龍穴へ行くことは決めていたが、 それまでは、気の赴くままに神社仏閣を訪ねた。 が、行く先々で龍神(巳ぃさん)や水の神に出会う。 「ワニの珠」に導かれたのか、我々がそう求めたのか? たぶん、その両方だ。彼女は海神の末裔と自らを捉え、 「豊玉姫の船」が渉ったと思われる道を辿っている。 さて、午前はまず、黒塚古墳、長岳寺、箸墓へ。 三輪そうめんでランチを済ませてから大神神社へ。 何度も参拝しているというのに、初めて気がついた。 大神神社の手水舎に、酒樽と宝珠を背負った蛇が…。 ![]() 神酒樽は、まさに「倭成す大物主…」を思わせた。 〜この神酒(みき)は 我が神酒ならず 倭成す大物主の 醸みし神酒 幾人 幾久〜 (日本書紀 崇神天皇の条) この歌を詠み、崇神天皇に神酒を奉ったのは、 「高橋村の活日」だが、和爾の出身という説がある。 すると、その宝珠は「ワニの珠」ということになる。 午後は、雨が降るなか、長谷寺(桜井市初瀬)へ。 本尊に十一面面観音菩薩を祀る観音信仰の発祥地。 ![]() ちょうど、十一面観音立像は特別公開されており、 間近で拝観できるというが、我々は正堂で普通に参拝。 撮影禁止のため、HPに掲載の観音さま写真を拝借。 ![]() 雨が幸いして? 本堂裏の軒下で裏観音にも会えた。 〜 十一面観世音菩薩立像 江戸 明和6年 通称「裏観音」と呼ばれ、本尊と同様の初瀬式観音 である。本尊が秘仏であった時代に堂裏より拝まれ 〜 裏観音に、「女神」信仰の篤さを見る思いがする…。 ![]() そして、女人高野・室生寺(宇陀市室生)へ。 こちらの金堂にも、本尊・釈迦如来像などとともに、 十一面観音像(平安初期)が祀られている。 なんと、またもや、十一面観音…と思いつつ、 山門へ渡る室生川の太鼓橋で、あら? と気がついた。 我々はいま、川を遡った海人族の足跡を辿っている。 なぜなら、十一面観音菩薩は、「水の神」でもある。 また、十一面観音と水の神の分布は重なっているのだ。 ![]() 『観音経』では、こんなふうに説かれている。 「どのように海が荒れようと観音の力を信ずれば、 船は絶対に沈まない」 『華厳経』にも琉球を思わせるくだりがある。 「南方の海上にある山が、観音菩薩のいる補陀落」 語り部も、 「船霊(ふなたま)は、うない神のこと」と言う。 「兄を守護する妹、つまりオナリ神の持つ珠は、 海が荒れても奇跡を起こすと、古来、信じられた」 その船霊こそが、ワニの船に乗り、大海を渡って 移動したセーナナーの船魂であり琉球の珠だ…。 私たちは、室生龍穴神社へと川辺の道を遡った。 神社の奥の院として、吉祥龍穴と天岩戸がある。 ![]()
by utoutou
| 2019-06-09 17:15
| 瀬織津姫
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