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六甲山と瀬織津姫 238 室生龍穴への道

神女(カミンチュ)A子さんと一緒に目指した
龍穴(桜井市室生)への道は、「龍の道」だった。

きちんとスケジュールを立てていたわけではない。
朝、奈良駅前のホテルを出て、大和路のホテルに着く
までに、宇陀室生の龍穴へ行くことは決めていたが、
それまでは、気の赴くままに神社仏閣を訪ねた。

が、行く先々で龍神(巳ぃさん)や水の神に出会う。
「ワニの珠」に導かれたのか、我々がそう求めたのか?
 たぶん、その両方だ。彼女は海神の末裔と自らを捉え、
豊玉姫の船」が渉ったと思われる道を辿っている。


さて、午前はまず、黒塚古墳、長岳寺、箸墓へ。
三輪そうめんでランチを済ませてから大神神社へ。
何度も参拝しているというのに、初めて気がついた。
大神神社の手水舎に、酒樽と宝珠を背負った蛇が…。
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神酒樽は、まさに「倭成す大物主…」を思わせた。
 〜この神酒(みき)は 我が神酒ならず
倭成す大物主の 醸みし神酒 幾人 幾久〜
 (日本書紀 崇神天皇の条)

この歌を詠み、崇神天皇に神酒を奉ったのは、
「高橋村の活日」だが、和爾の出身という説がある。
すると、その宝珠は「ワニの珠」ということになる。


午後は、雨が降るなか、長谷寺(桜井市初瀬)へ。
本尊に十一面面観音菩薩を祀る観音信仰の発祥地。
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ちょうど、十一面観音立像は特別公開されており、
間近で拝観できるというが、我々は正堂で普通に参拝。
撮影禁止のため、HPに掲載の観音さま写真を拝借。
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雨が幸いして? 本堂裏の軒下で裏観音にも会えた。
〜 十一面観世音菩薩立像 江戸 明和6年
通称「裏観音」と呼ばれ、本尊と同様の初瀬式観音
である。本尊が秘仏であった時代に堂裏より拝まれ 〜
 裏観音に、「女神」信仰の篤さを見る思いがする…。
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そして、女人高野・室生寺(宇陀市室生)へ。
こちらの金堂にも、本尊・釈迦如来像などとともに、
十一面観音像(平安初期)が祀られている。

なんと、またもや、十一面観音…と思いつつ、
山門へ渡る室生川の太鼓橋で、あら? と気がついた。
我々はいま、川を遡った海人族の足跡を辿っている。
なぜなら、十一面観音菩薩は、「水の神」でもある。
また、十一面観音と水の神の分布は重なっているのだ。
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観音信仰は、琉球の海人族の「おなり神」信仰
 が原型ではなかったかと、以前から考えていた。

『観音経』では、こんなふうに説かれている。
「どのように海が荒れようと観音の力を信ずれば、
船は絶対に沈まない」

『華厳経』にも琉球を思わせるくだりがある。
「南方の海上にある山が、観音菩薩のいる補陀落」

語り部も、
「船霊(ふなたま)は、うない神のこと」と言う。
「兄を守護する妹、つまりオナリ神の持つ珠は、
 海が荒れても奇跡を起こすと、古来、信じられた」

その船霊こそが、ワニの船に乗り、大海を渡って
 移動したセーナナーの船魂であり琉球の珠だ…。



私たちは、室生龍穴神社へと川辺の道を遡った。
神社の奥の院として、吉祥龍穴と天岩戸がある。
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by utoutou | 2019-06-09 17:15 | 瀬織津姫 | Trackback | Comments(0)
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