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六甲山と瀬織津姫 242 最古の海人族

博多の総鎮守・櫛田神社の元宮となっているのが、
伊勢の櫛田神社(三重県松坂市櫛田町、旧多気郡)。
そこは、旅した室生寺や吉祥龍穴のある宇陀と地続き。
 どちらも、室生赤目青山国定公園に属している。


地図中、宇陀室生は左端、松坂市(多気郡)は右端。
 距離は離れているが同時期の火山活動で形成された。
⇩室生寺境内の案内板を撮影したので、少し歪んだ。
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伊勢・櫛田神社は、『延喜式神名帳』伊勢国多気郡の
 櫛田神社に比定される。『倭姫命世紀』が綴る神話に、
倭姫命が伊勢で大若子命と会った際に櫛を落とした…
というのが、社名「櫛田社」の由来になっている。
757年に勧請され、博多・櫛田神社の祭神ともなった。

伊勢、博多いずれの櫛田神社も、
主祭神は、大幡主命(おおはたぬしのみこと)。
亦名は、大若子命(おおわぐごのみこと)。そして、
度会氏の祖神である天御中主神の十九世孫という。

ということは、つまり、豊受大神の子孫でもある。
天御中主神と豊受大神は同神とする神話がある。

『豊受皇太神宮御鎮座本紀』も冒頭こう始まる(意訳)。
〜 世界の始まりのとき、大海にひとつのものが
浮かんでいた。形は葦の芽のようだった。その中
に、神がお生まれになった。名は天御中主神。
  ゆえに、葦原中津国の豊受皇太神と申し上げる。 〜

豊受大神の子孫であるためか、倭姫命に遣わされた
大幡主神は、丹波の止由気大神を伊勢山田原に遷し、
斎き祀ったことが、やはり『御鎮座本紀』に見える。
それが、今日の伊勢外宮(豊受大神宮)の元型だと。


櫛田神社の鎮座する伊勢の多気郡、ことに
櫛田川流域は日本最古の丹生(水銀朱)産地だった。
豊受大神の故郷も、文字どおり「丹」の産地らしい。
宇陀室生もまた、丹生(水銀朱)の産地である。

伊勢、宇陀、丹波は朱産地、つまり金鉱脈がある。
伊勢と丹波には、豊受大神が鎮座する必然があった。
では、宇陀室生に豊受大神の神影はあるのだろうか…?

そこで、かつて聞いた語り部の話を思い出す。
「豊受大神の“受”は、 宇迦之御魂の“宇迦”のことです。
宇迦(龍神)に導かれて、豊葦原中津国を開拓した、
最古の海人一族が、豊の一族なのだと思います」

つまり、「豊の一族」の崇めた神が、
豊受大神(天御中主神)ということになるか…。

こんなことも言っていた。
「室生の近くに、赤土で有名な土地はないですか?
 そこに、今後の謎解きに繋がる痕跡があると思います」


 赤土ならぬ赤石なら、室生寺で登った鎧坂で見た。
金堂へと登る自然石の美しい石積みの階段。
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自然石のひとつひとつに、赤いマーブル柄が入り、
これは辰砂(水銀朱)の石に違いないと思った。
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血のようでもあると、画像を見て振り返っていたとき、
「あっ」と、行き忘れていた場所があることを思い出す。
宇陀の血原…。神武神話に登場するあの場所…。
最古の海人族が、その地に関わっていたというのか?





by utoutou | 2019-06-24 18:29 | 瀬織津姫 | Trackback | Comments(3)
Commented by 丹生都比売 at 2019-06-24 23:56
櫛田神社近くに現在は多気郡多気町丹生という集落があります。ここは昔から水銀の生産地でかつては奈良の大仏の為に水銀を提供。また、神社と隣接した神宮寺は弘法大師が投げた矢が先に刺さった場所でもあります。中央構造線の真上にあり、神社の宮司は代々度会氏が務め、神宮末社ではありませんが格式が高いです。三井家の発祥の地でもあり、何か首里を感じさせる空気が流れてます。
Commented by utoutou at 2019-06-26 07:57
> 丹生都比売さん
こんにちは。多気郡多気町丹生、ズバリ朱産地ですね。そして、度会氏、弘法大師、丹生大師…。縄文遺跡からは壺に入った地元産の辰砂粉末が出ているそうで、歴史は古いですよね。奈良の明日香にある酒船石と似た構造の石も出てきたと何かで読みましだが、あの酒船石は、朱の加工装置だったのでしょうか。首里と似た空気を感じにぜひ行ってみたいです。
Commented by utoutou at 2019-06-29 07:21
> 丹生都比売さん
ご案内ありがとうございます。いつかお会い出来ること楽しみにしています。
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