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六甲山と瀬織津姫 254 賢者の石

那覇で語り部と話をしてから、約1ヶ月が経つ。
甑隼人の本拠地だった鹿児島県の西南に浮かぶ甑島。
その語源となった甑(こしき)と呼ばれる縄文土器は、
錬金釜(れんきんがま)としても機能したに違いない
と語り部は言い、甑隼人とはアシア族だったのだと、
またその移動先は、六甲の金鳥山周辺だろうと言った。


 那覇の暑い午後もいまや懐かしい。国際通りは閑散。
その近くで会ってから、「錬金釜は竃と甕の上に、
シチュー鍋のような蒸し器を乗せたかたちですね」
と語り部が言ったとき、今しがた見た県庁方面に
浮く雲を思い出していた。あれは錬金釜だったかと。
 何かがシンクロするのは事態が大きく動くサインだ。
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さて、話は「甑(こしき)」に戻るが、
越木岩神社の古名も、甑岩神社といった。所は
西宮市甑岩町、保久良神社のある金鳥山からさほど
遠くはない。というより六甲山中腹の東西に横一列
の高度に並んでいるという印象が、歩くと、あった。


六甲ガーデンテラスHPより拝借した地図で確認。
中央右の赤丸(加工)が六甲山最高峰であるが、
東南麓に並ぶ阪急線の駅(青矢印は加工)から
山道をそれぞれ徒歩15分登ると、左から保久良神社、
芦屋神社、越木岩神社に着くという、そんな位置関係。
3社周辺がアシヤ族の居住地だろうと語り部は視る。
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ところで、保久良神社の鎮座する金鳥山で
超古代の日本人・アシや族が残したという
カタカムナ文献に出会った物理学者・楢崎皐月氏が、
元素転換技術(錬金)を施したらしい珠を発見した
のは金鳥山の山中の「ドロカエシ」という名の池だ。
(地図は相似象学会誌より拝借)
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それを語り部は、いつも独特の言い方で話した。
「ミトロカエシの池というのはどこにあります?」
というふうに。その都度、私は言い直した。
「ミトロカエシではなく、ドロカエシ池です」と。

なぜ語り部はいつも池の名前を間違えるのだろう?
確かに楢崎氏は、ドロカエシ池がメタンガスを
吹き出すのを見て、カタカムナ人は三相発生の技術
(ミトロカエシ)を発見したのだと書き残したが、
なぜ、語り部はミトロカエシ池と言い違えるのか?

今回は面と向かって話せるよい機会だろうと、
聞いてみると、話はとんでもない方向へ飛んだ。

語り部は言う。
「ドロカエシは、ミトロカエシを隠した名前です。
ミトロとは気体・液体・個体の3体(相)のこと。
それらをカエス(還元)、つまり元素転換する技術
 を、アシア族はミトロカエシと呼んだと思います。
それはつまり、錬金術ですから、ミトロカエシ池
から出た金の珠は、いわゆる賢者の石のことです」
「賢者の石…ですか…?」
「はい、賢者の石を作る錬金術に必要な金属は何?」

錬金のことなら覚えたばかり、私は答えた。
「水銀と硫黄ですが…。あっ…」
水銀と硫黄の化合物こそは朱砂(丹生)である。
古代の日本列島は、赤い土壌の朱産地列島だった。

「アシア族は、朱砂を求めて六甲山に来たとでも?」
「はい、錬金術を知る技術者だったと思います」


by utoutou | 2019-08-23 21:02 | 瀬織津姫 | Trackback | Comments(12)
Commented at 2019-08-24 17:59
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Commented by utoutou at 2019-08-27 07:29
> 小美里さん
そうなんですよね。琉球王朝時代、「九面里(久米村)には江南人がいる」という朝鮮王朝の記録があり、福建省から来たと言われる久米の人たちも、大きく括って江南人と見られていた節があります。それなら和邇族も江南から来た同郷か? と。あくまでも大きく括ってですが…。甑隼人が徐福村のある寧波あたりと関係するのなら、やはり長江の南の江南。
いずれもカニマン(鍛治)とすれば、薩摩硫黄島に行き着くのは必然だったかもしれませんね。そう言えば、久米島では銅が採れたという話があります。ところで、寧波という言葉は沖縄にも残っていますね。明澪(あちぬー、水脈)に注がれる寧波(にーは)というような、大河口。仰る人々は、水脈がつくった人脈にいるのかもしれませんね。
Commented by 小美里 at 2019-08-27 13:09
お疲れ様です。
九面里
九つの面、霧島神宮に奉納した石工
何故かドキドキします。
Commented at 2019-08-28 21:03
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Commented by utoutou at 2019-09-02 17:12
> 小美里さん
こんにちは。そうでした。琉球の硫黄鳥島! 「遠いほうの久米島」では、硫黄と銅が採れたらしいですね。本島に近いほうの久米島でも銅が採れたそうですから、オリジンを同じくするカニマンたちがいたということでしょうか。興味津々です。
ところで、「九つのお面」で、あることを思い出しました。アマミキヨのお面というのが、昔、玉城のミントングスクにあったそうで、10年近く前に復活して話題になりましたが、このミントンの表記は「明東(ミントゥン)」と書くという説と、「面殿(メントゥン)」と書く説の二通りがあったといいます。確かに、アマミキヨのお面が御神体ならば、面殿はしっくりきますね。そして、ミントンの神壇の神人の座は9座あったという話を聞いたことがあります。
Commented at 2019-09-03 16:03
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Commented at 2019-09-03 16:14
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Commented by utoutou at 2019-09-04 18:43
> 小美里さん
こんばんは。猿田彦大神に9つの神格というより、祀る神人(神女)の座が9つあったと解釈しています。沖縄での集落の単位は、基本ひょっとすると古代から変わっていないかと感じるほど小規模と感じます。古代からクニとかシマと呼んでいただろうその規模で。なので、アマミキヨ直系・ミントングスクの神壇に9つの神の花(神人座)があったというのは頷けます。
御嶽を廻っての身体への影響は度々感じますが、あまり気にしません。どうにも苦しいときは語り部さんに相談するという感じで事なきを得てきました。何というか、神と神との戦い? に巻き込まれないように…という姿勢は保ちたいと思っています。笑
Commented at 2019-09-04 21:25
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Commented by utoutou at 2019-09-05 20:16
> 小美里さん
ありがとうございますm(._.)m
Commented by jun at 2019-10-05 22:23
こんばんは、久米島とカニマンというキーワードに反応してコメントさせていただきます。
以前、知人の霊能と言いますか神人の方に、私のルーツは高句麗から鉄の鋳造技術を琉球に持って来た人(集団)で、王族の本筋ではなく側室筋の人であった。しかし、鉄の鋳造技術は他国から狙われていた為、それを隠す為に技術集団を久米島に送り、のちに宮古島にも広がった。と言われた事があります。私の父の故郷は久米島です。私は本島で生まれ育ちましたが、その地域には大きなカニマン御嶽があります。が、カニマンの意味はそれまで全然知りませんでしたが、今となれば全てご縁繋がりかもと感じます。
その昔、鉄の鋳造技術が沖縄に入って来たのはとても古い時代と少し後の時代と二回あるそうですが、恐らく私は最も古い時代の方かと、、、古い時代過ぎて確証はつかめませんが、不思議と魂が知っている感じがします。それよりも古い時代には砂漠をこえて何度も転生をかさね東に向かった記憶の様なビジョンもあります。いつか色んな方々のはなしから魂の記憶が繋がる日を夢見ています。
Commented by utoutou at 2019-10-07 16:34
> junさん
こんにちは。カニマンとウサチ・カニマン。渡来時期にもいくつかあったと思います。そもそも海人族が稲だけでなく、金属採掘と精錬の技術を持って移動した集団だったなら、琉球にもウサチ・カニマンはいたのだろうと思います。琉球は位置的に大陸からも南島からも潮流がありますしね。高句麗など朝鮮半島からの渡来があったとすれば、大和朝廷の意図が入っていることも考えられると想像しています。権力者は技術集団を重用するものでしょうから。
お父様が久米島のご出身とか、本島のカニマン御嶽とか、何かと鉄にご縁がありますね。「カニマン目線」というか、製鉄とか鍛冶を念頭に置くと、いままで気がつかなかったことにピンとくることがありますね。首里の末吉宮に奥津彦と奥津姫と土祖神が祀られていますが、ああ、あちらは火の神(三神)だったのだと、最近になって気がつきました。だから首里城の北の北辰(北極星)の位置に祀られているのだなと。火の神は地球という星の神なので、北極星と向き合って祀られているのでしょう。ご縁繋がり、よい言葉ですね!
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