東京から六甲へ行き琉球を探る旅は、もう何回目か。 数えていないが、両手の指の数はゆうに越えている。 先週木曜日。朝いちばんで羽田空港〜神戸空港へ。 ポートライナーで三ノ宮へ移動、レンタカーに乗る。 11時前、五色塚古墳(ごしきづかこふん)に到着。 4世紀後半の築造という前方後円墳の上に立った。 手が届きそうに見える明石海峡大橋と、淡路島。 築造当時は海だった眼下を、JR神戸線が行き交う。 きょう、南淡路の鳴門海峡で渦潮を見られるのか? 可能性はかなり薄いが、渦潮は琉球の珠(まぶい) を知る「鍵」になるかも…という予感が少しあった。 ![]() 兵庫県一大きいという五色塚古墳の全長は194m。 円墳上で、係の人が見学グループに説明していた。 「日本書紀に神功皇后の夫・仲哀天皇の偽墓と 書かれていますが、被葬者は分かっていない…」 「被葬者は不明」という謎は、そのまま、 日本史における「4世紀の謎」に繋がりそうだ。 一説には、 墳丘の規模や設計が、垂仁天皇妃の日葉酢媛の墓 に比定される奈良の佐紀陵山古墳と共通するという。 倭の王族の一人か、倭王権が近づいた権力者なのか。 いずれにせよ被葬者は単なる地方豪族ではなさそうだ。 が、朝鮮半島や大陸との重要な海路の上に立つ古墳が、 昭和40('65)年まで調査復元されなかった不思議。 被葬者が明らかだからこそ、「不明」とされたのか? ![]() ![]() もうひとつ興味深いのは、朝顔型の円筒埴輪。 「埴輪はほとんどが鰭付円筒埴輪で、4〜6本に 1本の割合で鰭付朝顔型埴輪が立てられていました」 ![]() 朝顔型埴輪については、現地に着いたそのとき から、吸い寄せられて、目が離れなかった。 ![]() これは、もしや、甑(こしき)の埴輪ではないか? 五色(ごしき)とは、甑のことなのかもしれない…。 覗いても蒸留器らしき網状の底は見えなかったが、 前方後円の墳丘に並ぶ朝顔型の埴輪は、被葬者が 朱の交易で財を成した海人一族の首長か? と思わせた。 ![]() 「その話を聞くと、どうしてだか渦潮が見えます」 世界一大きい渦潮ができる鳴門海峡(下の赤丸) 五色塚古墳(陸側、海沿いの赤丸) 神功皇后伝説の残る丹生山(上の赤丸) 点と点を並ぶ線が、被葬者を物語る…気がする。 ![]()
by utoutou
| 2019-10-02 19:20
| 瀬織津姫
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