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天孫氏は火の一族〈9〉「神封じ」と縄文三神

「祀ることで封じる神祀り」の仕方は、廣田神社
(西宮市大社町)の注連柱(しめばしら)に見る
ことができるように思うと、語り部は言う。


天照大御神の荒魂・撞賢木厳之御魂天疎向津姫は、
天照大神(女神)信仰へと祭祀を切り替えた、
記紀成立の時代にあっては、いわば「荒ぶる神」。
先住の民の女神・向津姫は祟り神として恐れられた。
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↑一の注連柱を過ぎ、↓二の注連柱を通り過ぎると、
拝殿・神殿の前へと進むことができる。
これが、神社側が祟りを恐れた「神封じの祀り方」
ならば、「二重の神封じ」ということになるか…。
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俗界からの侵入を禁足するのが目的かと思いきや、
神威が外界へ出ることを「禁足」するための結界。

そう言えば、「巳さん」こと、大物主神を祀る
大神神社(奈良県桜井市)の注連柱について、
「注連縄で〆あげるのは、幽閉することであり、
  神にとって屈辱だった」と、歴史家・田中八郎氏は、 
 『大和朝廷と神々〜三輪山のむかしばなし』に記した。

大神神社の注連柱は、左が頭の「逆さ飾り」だが、
それは地元民から王権側への反逆の表現なのだと。
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ところで、甲山は廣田神社の神奈備山と言われるが、
大神神社の神奈備山の三輪山とは、共通点がある。

山のかたちが円錐形、つまり三角の姿をしている。
蛇がとぐろを巻く形に、古代の龍蛇信仰を留めている。
その海人族の古代信仰を、8世紀初頭の大和朝廷は
封じ込めたかったのだろうと、私は考えている。

古来、「三」という聖数を海人族は崇め尊んだ。
大和神話のなかに、「三神」が多いのはそのためか。
造化三神、綿津見三神、住吉三神、宗像三女神…。

瀬織津姫の神名が生まれた「大祓詞」に登場する
祓戸四柱神も、さくなだり(渓流)に坐す瀬織津姫
を除けば、海で罪穢れを祓う「三女神」となる。

では、「三」とは何か? と考えるとき、琉球神女
の言い伝えにあるという、あの言葉を思い出す。
〜 天にあるもの、地にあり、海にあり 〜

天と地は相似形であるという信仰が琉球にある。
太陽・月・星の三神は、海にも投影されていると。
つまり、綿津見の宮(龍宮)にも三神はおられると。

そのため、冬の夜空の東から、縦に並んで上り、
朝方には西の海に、逆の縦列になって沈んでいく
 オリオン座を、「黄金(くがに)三つ星」と呼んだ。

 そのためオリオン座は龍宮に坐す龍神にも例えられ、
琉球王朝時代になると、最高神・キンマムンや、
 火の神(日月星=おみつもん)と同義とされた。


話はあちらこちらに飛んだが、海人族の「三」は、
語り部が、「六甲山に隠さてれている」と言った
「琉球の珠」にも、反映されているはずである。

↓甲山の中腹にある神呪寺(甲山大師)には、
「神功皇后は甲山山頂に如意宝珠を埋めた」との
縁起があるというが、その如意宝珠とは、元々、
「三つ巴」ではなかったかと、考え始めている…。
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by utoutou | 2020-02-21 16:11 | 天孫氏 | Trackback | Comments(4)
Commented at 2020-02-23 10:08
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by utoutou at 2020-02-25 08:23
> こがめさん
初めまして。ご訪問ありがとうございます。なんと、語り部さんらしき方にお会いになったとか。ですが、彼が白装束を身に付けることも、ビンシー(祭具)を持つこともありません。御嶽へ行くにもジーンズ姿なのを見て、「普通の方なのですね」と驚かれる人を、私も何度か見ましたが…。こがめさんのコメントをいただいてから確認したところ、「白装束は一度も着たことないですよ」と笑っていました。
Commented by こがめ at 2020-02-25 10:51
コメントの返信ありがとうございます。
ぶしつけな質問にわざわざ確認までしてくださって本当にありがとうございます!語り部さんではないとわかって少し残念ですが、スッキリしました(笑)
これからもアマミキヨの探求、ますます楽しみに拝読させていただきますね。
(いつか本物の語り部さんにもお会いできるといいな~)
Commented by utoutou at 2020-02-27 17:23
> こがめさん
スッキリされたようで、よかったです。またどこかの御嶽で偶然会えるかもしれないですよね。カミンチュさんらしくない男性がいたら、もしかすると今度こそ本当かもです…?? ☺️
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