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天孫氏は火の一族〈28〉太陽神の御嶽・つづき

西にイリーウフヌシ、東にアガリウフヌシ。
太陽神は東西で輝く。まさに「東西」の語源。
沖縄では、東をアガリ、西をイリと呼ぶ。つまり、
イリーウフヌシは西大主、アガリウフヌシは東大主。

朝夕に浜に出て、太陽を拝みたくなるのが久高島だ。
東はイシキ浜、西はユラフマヌ浜が、その聖地。
40度ほど東に傾く島の東と西の端で、2地点は水平軸。
「朝神拝み」「夕神拝み」の意味を、改めて噛みしめる。

昨年11月7日7時前、島の東・イシキ浜に昇る朝陽。
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さて、
イリーウフヌシは、上古、メソポタミア地方の
 ユーフラテス川周辺にいた人々が崇めた太陽神だと、
 語り部は言う。その渡来神の名は、「久那斗大神」。
 
その神名を聞いたときは、しばし呆然とした。
 それを言うなら猿田彦大神では? と。これまで、
 「太陽神は猿田彦大神」と語り部は何度か言った。

一度、「猿田彦大神と久那斗大神は同神ですか?」
と尋ねると、「そう思う」とは言っていたが…。

今回、語り部はズバリと言った。
「久那斗大神と猿田彦大神は、双子の神なのです。
二神は二ライウフヌシ(二ライ大主)と呼ばれた」


そうだったのか。
島には「二ライウフヌシは最高神」という伝えがある。
アガリとニシが東西の太陽なら、二ライは天頂の太陽神だ。
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また、
ニライカナイは「海の向こうの理想郷」の意味と
言われるが、本当は「海の向こうの故郷」か。

以下、語り部との会話。
「二ライカナイは、メソポタミアのことですか?」
「そうだと思います」
「久那斗大神がユーフラテスなら、猿田彦大神は、
チグリスから来たということになりますか?」
「はい、猿田彦大神のほうがやや古い時代かと…。
ただ、もっと古くに渡来した一族もいると思います」
「もっと古いって、どれだけ…??」
   「シュメール王国、エンリル神が起こした大洪水。    
ギルガメッシュ叙事詩は、いつ頃の記録ですか?」
ここで会話が途切れた…(笑)

ギルガメッシュ叙事詩。紀元前2千年ごろに書写
されたというシュメール伝承。そこに綴られた
 大洪水でシュメールを脱出した一族が、琉球へ…?

いまだかつてない大きなスケールの話。
二ライウフヌシの先祖と思しき太陽神の渡来伝説
 は、語り部が改めて思い出すまで温めておこう。


というわけで、久高島の太陽神の御嶽について。
久那斗大神、猿田彦大神、二ライウフヌシの話を、
久高島のA子にLINE経由で連絡してみた。

すると、しばらくして、A子から返信が来た。
「イシキ浜の拝所(↓)でお祈りしてみたら、
 赤い鳥居が視えた。綺麗な赤、何だろうねえ?」
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 神社のない久高島でA子が視たという赤い鳥居…。
それはいったい、何を暗示しているのだろうか?


by utoutou | 2020-05-26 20:58 | 天孫氏 | Trackback(5) | Comments(0)
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