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天孫氏は火の一族〈36〉 ウフティダは天照大神

フボー御嶽の前ではウフティダ(大きい太陽神)
を感じたが、そこから少し北、西海岸沿いの
ハタブチガー(島最古と思われる集落跡)へも行った。

海を挟んで5㎞先に斎場御嶽の稜線が見える。
写真奥から、ナーワンダーグスク、寄満、大庫理、
三庫理、そして、久高島(フボー御嶽周辺)を繋ぐ
レイラインを、感じ取ることができるように思う。

初めて来たのは2月末。海まで下り、洞窟(ガマ)
 にも入ったことは、「オリオンの三部族」に書いた。


ハタブチガー(川泉の呼び名)は、この眼下にある。
写真中央左の砂浜は、フボー御嶽下のウガン浜だ。
そこには、クゥンディガーという名の川泉跡がある。
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ハタブチガー、クゥンディガー、そして、ヤグルガー。
(↓地図再掲)フボー御嶽下のクゥンディガーを中心に、
3ヶ所の川泉があり、そこにオリエントから渡来した
海人族が住んでいたのだろうと、語り部は推理する。
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「三」を重視するのは他でもない「太陽・月・星」、
琉球に伝わる「黄金三つ星」を信仰していたからだ。


ナーワンダーグスクの祭祀場にその痕跡がある。
天壇を思わせる崖上には、鏡と石香炉が置かれ、
その崖下には、北から南への方向へと、等間隔に
古い石香炉が3つ、整然と安置されていた。
(※鏡についてはブログ「皇室が持ち去った鏡」に)
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登頂したときのブログ、「天照(アマテル)は男神
を見ると、語り部との会話がくっきりと甦る。

琉球王府の信仰は、「日月星辰」だったという。
最後の「辰」とは何か? と聞いたとき、彼は答えた。

「太一でしょうね。宇宙の要、そして天帝。
宇宙生成と神羅万象を司る男神。アマテル…」

古代、渡来した海人族は、祖神・天照大神を
 ナーワンダー(なでるわ=祖の霊力)グスクで崇めた。
 斎場御嶽だけでなく、久高島・フボー御嶽に於いても。

その祖神・天照大神が、ウフティダの異名だろう。

すると、私がハタブチガーに降りたときに、
語り部が視ていた、「クバの衣を纏う姫」とは、
天照大神の一対神とされる女神・瀬織津姫となるか。
久高島では、「川神(かーしん)」と呼ばれる女神。

あのとき語り部は、霊視した「クバ姫」の姿を、
「綺麗な女の人が北東の方を見つめて、立っている」
 と表現したが、その方向とは島の北端・カベール岬。
 

 フボー御嶽近くの案内には、カベール岬まで1.6㎞と。
天孫氏は火の一族〈36〉 ウフティダは天照大神_a0300530_16204508.jpg





 カベール岬の一帯には、ここ数年来、探し続けた
「カベールの御嶽」がある。コロナ禍で旅行客が
  入島禁止の間、実は島のA子に下調べを頼んでいた。











by utoutou | 2020-07-12 20:44 | 天孫氏 | Trackback | Comments(0)
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