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天孫氏は火の一族〈56〉磐長姫ライン

日岡御陵(ひおかのみささぎ)の前にしばらく立ち、
立ち去り難かったのは、何日か前に語り部の言った
ことが、頭の隅から離れなかったからだ。

「播磨稲日大郎姫(はりまのいなびのおおいらつめ、
 以下、稲日姫)は、伊和都姫の霊力を継いでいますね」

このところ、姫たちの名が、
途切れないチェーンのように次々に出てきていた。
そして、こちらの御陵に眠る稲日姫。ただし、実は、
ここに進む前の境内でも、ひとりの姫を思っていた。
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倭姫についても、伊勢を歩いて書いたことがある。
記紀に伝わる、第11代垂仁天皇の第4皇女。

倭姫命は、天照大神の御杖代として旅をして、伊勢
 の地に大神を祀った最初の斎宮になったという姫だが、
ここ加古川の稲日の日岡(氷丘)出身の稲日姫が
 産んだという日本武尊(やまとたける)の叔母である。

境内には、稲日姫が日本武尊こと小碓と、双子の
兄・大碓を産湯につかわせる絵馬が掛かっていた。
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その近くには、双子に沐浴に使われたという
伝説のふたつの臼(レプリカ)も安置されている。
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日本武尊の叔母・倭姫は、甥である皇子の東征の
 際、草薙剣を授けたとされる歴史上の重要人物だ。

また近年、伊勢にある斎宮跡をほぼ起点として、
奈良の三輪山、二上山、舟木遺跡(淡路島)など、
聖地が東西軸に並ぶ、北緯34度32分のレイラインが
NHKの水谷慶一氏の著『知られざる古代』と番組で
 明らかにされた。私はそれをヒントにブログも書いた。

斎宮はその緯度上にある。つまり、北緯34度32分の
東西軸は「倭姫ライン」と呼ぶことができそうだ。

倭姫の甥・日本武尊皇子の生誕地である日岡の御陵
は、調べると、北緯は34度46分50.78秒だった。
また六甲山頂の六甲山神社も、北緯34度46分50.1秒。
ちなみに、六甲姫神社は、北緯34度45分72秒。

さらに調べようとすると、答えは過去ログにあった。
東経135度の子午線」では、六甲山にある神社が
同じ「東経」に並んでいると書いたが、当時はまだ
「北緯」つまり東西軸にまで気が回らなかったようだ。

六甲山の神社は、北緯34度44〜45度の線上に並ぶ。
34度32分が倭姫ラインなら、こちらは磐長姫ライン?
日岡御陵で、私はそう考えた…。

by utoutou | 2020-11-11 17:07 | 天孫氏 | Trackback | Comments(0)
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