かつてNHKの番組「知られざる古代」で一躍注目 された北緯34度32分のレイライン(太陽の道)は、 伊勢の斎宮跡(あるいは神島)を起点としている。 垂仁天皇25年に天照大神を伊勢に祀ったと、 日本書紀が記す、その初代斎宮は倭姫命である。 北緯34度32分。 私はこれを「倭姫ライン」と呼ぶ。線上に点在する 神社仏閣のうち最古は三輪山の大神神社。つまり、 天照大神が宮中から遷座する先として求められたのは、 同緯度上のさらなる東だったのではないかと考える。 ↓ほぼ同緯度の淡路島・岩屋神社前からの東方。 春分・秋分の日には、正面から朝陽が昇るという。 ![]() 番組によれば、北緯34度32分ラインの西端は、 淡路島の舟木にある巨石遺跡(地元では石上神社)。 地図上に↓紫色のピンを置き東へと線を引いてみた。 いっぽう、北緯34度46分(2度ほどの幅はある) には、六甲山に鎮座する六社が、ほぼ横一列に並ぶ。 神社名は「東経135度の子午線」に書いたのと同じ。 ラインの西端は日岡神社だと、考えるに至ったので、 地図上に、↓赤いピンを置き東へと線を引いてみた。 ![]() 六甲山の東西軸は「磐長姫ライン」と呼ぶことにした。 このところ書いた姫たちの系譜、その頂点に坐すのは 大山祇神の妃・鹿屋野姫。その長女の名を冠して…。 妹は木花咲耶姫で、天孫・邇邇芸命の妃となった。 「倭姫ライン」に属するが母系は天孫氏(海神族)だ。 そう考えたところで、気がついた。 「磐長姫ライン」とは、「天孫氏ライン」である。 また「倭姫ライン」とは、「天孫族ライン」である。 2本のレイラインはいったい何を意味する のか? 聞くと、語り部は、「鶴と亀ですよ」と言った。 「亀は万年、鶴は千年。亀に乗っていたのは?」 「浦島太郎、珍彦、椎根津彦、倭宿禰… 倭の大王の系譜。つまり六甲山は「万年の亀」だ」 龍神を始祖とする磐長姫(=苔牟須売姫)のライン。 すると、天照大神を祀る伊勢は「千年の鶴」となる。 鶴の意味については、語り部はこう言った。 「倭姫が巡った伊勢の磯部に真鶴伝説がありますね。 伊雑宮の近くで鳴いていた、穂をくわえた鶴。 この鶴を大歳神(五穀の神)として祀ったのが、 佐美長神社(穂落社)。時代からして鶴は千年余り」 はたして、 鶴と亀のレイラインが意味するものは、何か? カゴメカゴメ。カゴの中の鳥が現れ出るのか? 話はまた六甲山に戻るのだろうか? 興味深い。 ↓如意輪観音ご開帳の朝の神呪寺。 磐長姫ラインに昇る朝日を見たのは4年前だった。 ![]()
by utoutou
| 2020-11-16 14:14
| 天孫氏
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