紅葉の大峯山龍泉寺(奈良県天川村大字洞川)へ。 近鉄の下市口駅前から奈良交通の路線バスで80分。 吉野路は修験の道、大峯山は真言宗修験の大本山。 1300年前に役行者がここで湧水を発見し、 「龍の口」と名付けて、八大龍王を祀ったという。 龍王池に架かる太鼓橋は、龍王橋と呼ばれている。 大峯山山上ヶ岳へと登る登龍門(?)である 修行門を入ると、そこには水行の池が。口から 霊水を吐く龍のいる岩窟の上で役行者が見守る。 ![]() これまでに出会った役行者の姿が思い出された。 六甲修験道の開祖としての痕跡を残している。 修験の道は鉱物資源と無縁ではない。紀伊半島や 吉野を横切る中央構造線の北の領家変成帯(葛城山)、 南の三波変成帯(五條=古代の宇智郡)にはともに 鉄と銅と水銀朱の鉱床・鉱脈があったと言われている。 霊力で金鉱を探す修験者の姿は、山師のそれに重なる。 ![]() 大雨に見舞われた午後だった。本堂の下から見上げて は写真を撮れなかったので、本堂前の軒下から撮る。 両側に役行者に従ったという前鬼・後鬼が立っていた。 ![]() 龍泉寺の 御本尊は弥勒菩薩。役行者、弘法大師、不動明王 が祀られている。弥勒菩薩の真言が書いてあった ので唱えると、なぜだか下腹から野太い声が出た。 ちなみに傘は、洞川温泉の久保治さんでお借りした。 ![]() 龍泉寺の正門。温泉街から川を渡ってすぐ… というより霊山の麓の宿坊集落が温泉郷になった。 ![]() 役小角は舒明天皇期の634年に葛城で生まれた。 その茅原山の吉祥草寺からは、金剛山が望める。 子どもの頃から葛城の山中に分け入って修行を続け、 呪法を体得。やがて葛城・大峯の修験道を開いた。 ![]() 境内から山道へ続く石段は雨で滑りそうで断念。 上には一般の人も挑戦できる滝行場があるという。 その先は自然道で天川村で最も長い「かりがね橋」。 修験の道は、いま楽しい観光コースにもなっている。 ![]() 翌朝は好天に恵まれ、五條市(宇智)へと移動。 そこに隼人と役行者を結ぶヒントはあるのか? 鍵は、バス路線も時おり並走する「丹生川」かも。
by utoutou
| 2021-10-28 20:24
| 天孫氏
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