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天孫氏は火の一族〈111〉火の山を渡る隼人

九州へ行ってきた。霧島→甑島→阿蘇への旅。
それというのも先月末、阿陀比売神社の次に参った
二見神社(五條市二見)で思うところがあった。
九州編ブログの前にそれをメモしておこうと思う。

二見神社の祭神は水波能売神(みずはのめのかみ)。 
阿陀比売神社の坐す「吉野の河尻」より下流の吉野川
右岸の小高い丘に鎮座。古代、ここにも隼人がいた。
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もしや、ここが真の「吉野の河尻(河口)」か?
「二見」とは丹生川との合流地点を意味するという。
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由緒(要約)
☆姓氏録(815年の編纂)は、「大和天孫二見首
は富須洗利命之後也」と記している。
☆二見の村を開いたのは、二見首(おびと)で、
首長が祖神・富須洗利命(ほのすせり)を祀った。
☆延喜式神名帳(927年)は、「二見首の祖は
火闌降命(ほのすせり)也」と記している。
☆いつからか、「雨師神社」と称され、水の神
農耕の神である水波能売神を祀るようになった。


神社の別名「雨師神社」の石標が境内に立っている。
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「あめっさん」の由来は境外の「二見神社の湧水」だ。
最近、パワースポットとも囁かれているらしい。
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近年まで使用されていたという枯れない清水。
「ここに龍神がいた…」と、語り部は視ている。
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ミズハノメ は水銀姫」だったことを、思い出す。
「丹生津姫は、水銀朱(丹生)を採り尽くした地では、
水波能売神に転化した」との説に倣って書いていた。

そしていま、隼人の祖神・火闌降命を祀るこの地で、
「水銀の女神」と「水の女神」の深い関係を思う。
火の山は水の山。火山帯は湧水帯・温泉帯でもある。
金鉱採掘民だったらしい隼人は火の山を渡り歩いた。
そのとき、隼人を守護した女神の名は…?


やはり隼人の本拠地だった南九州へ行こうと思い、
↓隼人塚(鹿児島県霧島市隼人町)や神社を訪れた。
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by utoutou | 2021-11-17 20:59 | 天孫氏 | Trackback | Comments(0)
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