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天孫氏は火の一族〈113〉「内」の鹿児島神宮へ

鹿児島神宮(霧島市隼人町内)も「内」だったか
と、道中、思いつつ、隼人塚から移動してみる。
5、6分ほど鹿児島空港の方向に戻ると到着した。

大隅國一之宮、国分正八幡、鹿児島神宮。
祭神は天津日高彦火火出見尊(山幸彦)と豊玉比売命。
由緒によれば、相殿に
帯中比子尊(仲哀天皇)・息長帯比売命(神功皇后)
 品陀和気尊(応神天皇)・中比売命(同皇后)。
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正面の扁額に「正八幡宮」の金文字が。由緒書には、
「大隅正八幡宮と称し、全国正八幡の本宮」とある。
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由緒だけではよく分からないので、隼人塚史跡館に
展示のあった ↓「鹿児島大神宮」を読み返す。
「隼人の蜂起(※720年)」について記されている。
 時代の流れに従って、祭神には変化があったようだ。

(要約)
☆養老4年の隼人と朝廷の戦いの際、宇佐八幡の勢力
がこの地に及んだことで、八幡神を祭神として祀った。
☆神仏習合もあって、僧侶や神官(社家)が務めた。
☆廃仏毀釈となる明治以降は、八幡の名乗りを廃し、
皇室の祖先神・彦火火出見尊を祀ることになった。
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境内には七五三のお参りに来た人たちが行き交う。
ここ正殿前は、隼人鎮魂の祭り「隼人浜下り」の出発
地点である。ここから隼人塚を経て浜で放生会を行う。
1400人の霊を慰める放生会は、宇佐八幡で始まった。
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本殿では、七五三の正式参拝が厳かに行われていた。
境内を一通り歩き、さて…と、境内地図を見上げる。
奥の「山神神社」エリア(赤丸加工)が気になった。
奥の院だろうか、地主神が祀られているのだろうか。
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山神神社まで登る参詣客はあまりいないようだ。
山の冷気が温まるお昼前、清々しい空気が流れる。
苔生す石段に、単純だが「苔生す姫」を思い出す。
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登った石段をまた降りて、やはり苔生す姫だと確認。
右の小祠が山神神社。黒札にはこう記されていた。

「大山祇命(本宮御祭神の外祖父神)」

山幸彦の外祖父、つまり、木花咲耶姫の父神を祀る。
木花咲耶姫の姉・磐長姫は「コケムス姫」と呼ばれた
 と書いた、過去ログ「古牟須売命」を手の中で見る。
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私はこんなことを書いていたのかと、
「天孫氏は火の一族」の意味をいまさらながら反芻。

〜火とはマグマ。爆発した火山列島、そこに火の神を
見て、痕跡を辿り、祀り、渡り歩いたのが海神族。
感得した龍脈はかつての海底、そして龍宮の在り処。
大綿津見神(海神)は大山祇神(山神)となった。〜



by utoutou | 2021-11-24 10:21 | 天孫氏 | Trackback | Comments(0)
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