新年あけましておめでとうございます🌟 本年もよろしくお願いいたします。 甑島を鎌倉時代から370年間も統治したという 小川氏(西党日奉氏)の拠点だった武蔵国西部の 平山城址付近(現・日野市)から富士山夕景ズーム。 正月3日16時半頃。散歩がてらに平山橋から撮影。 周辺からは冬至のダイヤモンド富士がよく見える。 日奉部・日置部と琉球(ことに玉城知念)との関係 を探求すのが、本年最初のブログテーマになりそう。 ![]() 昨年暮のことになるが、語り部がふいに言った。 「火明命(ほあかり)と火闌降命(ほすせり)が 一対に祀られている神社が霧島になかったですか? 」 木花咲耶姫と瓊瓊杵尊との間に生まれたと大和神話 が伝える「火の三兄弟」とは、実は三族の祖を指すと 彼は視ており、しばしば口にもしていたのだったが、 私が旅しても、そうした伝承には出会えなかった。 が(いま調べると)、確かに霧島東神社にはある。 「九州の神社」のサイトには火闌降命・火明命 の脇社が本殿の左右に鎮座している写真があった。 「一対に祀られていますね。私、参りそこねました」 いつものことながら、旅する者より旅先を視る人だ。 三兄弟に関する語り部の見立てが正しければ、 火闌降命・火明命・彦火火出見命(火照命、ほでり) は、〇〇族・〇〇族・天皇家の祖神ということになる。 その伝承から記紀の大和神話(皇統譜)は創られたと。 ところで、話は冒頭に戻って、日奉部もそうだが、 部民制が整ったのは、敏達天皇の時代、6世紀とか。 太陽信仰を司る日奉部なども仏教伝来と時を一にする。 それまでは太陽神が唯一至高の神というわけではない。 「宇宙は地球と月で回っていると、先住民は考えていた」 と、これも昨年末に語り部が言ったことだった。 「隼人の盾」に描かれる渦巻き模様は、宇宙だった? 霧島市隼人町の隼人塚史跡館の「隼人の盾」レプリカ。 ![]() 地球と月。 満潮と干潮。 無限と有限。 現象と潜象。 表と裏。 光と闇。 誕生と死去。 陽と陰。 イザナギとイザナミ。 縄文の民が宇宙に見た一対は、地球と月だと。 陽極まれば陰となり、 陰極まれば陽となる。 宇宙とは、二極八の字でなぞる無限大の形。 太陽系・銀河系で営まれる、転生への循環。 「隼人の盾」に描かれた色は、本来、黒と白だった。 そこに赤(太陽)の色が加えられたのは、 隼人の大和朝廷への服属と、盾の誕生が同時期 だったからではないかと隼人塚で考えたものだ。 あの日、「熊襲の穴」で見た八の字の渦巻きと月は、 アーチストの作描で色彩豊かではあったが、縄文宇宙を感じた。 もし同行者がいたなら「ここ、暮らせるよね」と、 沖縄の島の洞穴で言うセリフを繰り返しただろう。 縄文うずまきが満載の非常に心地よい洞穴空間だ。 ![]() 宇宙の営みを地球・月という「星」に見た民。 そうした宇宙の智に覚醒した民の名は「宇智」? 根源のエネルギーを、潮満玉・潮干玉に込めて、 天(海)を統べる御統(みすまる)の証としたのか。 熊襲の穴(霧島市隼人町)は妙見温泉に最寄りで、 近くに天降川(あもりがわ)が流れている。 写真左下の入口から洞穴の中に入ることができる。 ![]() 「天にあるもの地にあり」と神女おばあは言った というが、それは地中にもあったかもしれない。 ![]() 「熊襲の穴」の入口前に立っていた説明板。 熊襲の首長をヤマトタケルが征伐した記紀伝承。 それはかたちを変えて、琉球にも残っているか と考えた、ブログ「追跡アマミキヨ」9年目の正月。 ![]()
by utoutou
| 2022-01-04 17:51
| 天孫氏
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