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天孫氏は火の一族〈120〉縄文うずまき

新年あけましておめでとうございます🌟
本年もよろしくお願いいたします。

甑島を鎌倉時代から370年間も統治したという
小川氏(西党日奉氏)の拠点だった武蔵国西部の
平山城址付近(現・日野市)から富士山夕景ズーム。
正月3日16時半頃。散歩がてらに平山橋から撮影。

周辺からは冬至のダイヤモンド富士がよく見える。
日奉部・日置部と琉球(ことに玉城知念)との関係
 を探求すのが、本年最初のブログテーマになりそう。
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  昨年暮のことになるが、語り部がふいに言った。
 「火明命(ほあかり)と火闌降命(ほすせり)が
  一対に祀られている神社が霧島になかったですか? 」

 木花咲耶姫と瓊瓊杵尊との間に生まれたと大和神話
が伝える「火の三兄弟」とは、実は三族の祖を指すと
 彼は視ており、しばしば口にもしていたのだったが、
 私が旅しても、そうした伝承には出会えなかった。

  が(いま調べると)、確かに霧島東神社にはある。
九州の神社」のサイトには火闌降命・火明命
の脇社が本殿の左右に鎮座している写真があった。
「一対に祀られていますね。私、参りそこねました」

   いつものことながら、旅する者より旅先を視る人だ。 
 三兄弟に関する語り部の見立てが正しければ、
 火闌降命・火明命・彦火火出見命(火照命、ほでり)
  は、〇〇族・〇〇族・天皇家の祖神ということになる。
  その伝承から記紀の大和神話(皇統譜)は創られたと。


ところで、話は冒頭に戻って、日奉部もそうだが、
部民制が整ったのは、敏達天皇の時代、6世紀とか。
太陽信仰を司る日奉部なども仏教伝来と時を一にする。
 それまでは太陽神が唯一至高の神というわけではない。

「宇宙は地球と月で回っていると、先住民は考えていた」
と、これも昨年末に語り部が言ったことだった。


「隼人の盾」に描かれる渦巻き模様は、宇宙だった?
霧島市隼人町の隼人塚史跡館の「隼人の盾」レプリカ。
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地球と月。
満潮と干潮。
無限と有限。
現象と潜象。
表と裏。
光と闇。
誕生と死去。
陽と陰。
イザナギとイザナミ。

縄文の民が宇宙に見た一対は、地球と月だと。

陽極まれば陰となり、
陰極まれば陽となる。

宇宙とは、二極八の字でなぞる無限大の形。
太陽系・銀河系で営まれる、転生への循環。

「隼人の盾」に描かれた色は、本来、黒と白だった。
 そこに赤(太陽)の色が加えられたのは、
隼人の大和朝廷への服属と、盾の誕生が同時期
 だったからではないかと隼人塚で考えたものだ。


あの日、「熊襲の穴」で見た八の字の渦巻きと月は、
 アーチストの作描で色彩豊かではあったが、縄文宇宙を感じた。

もし同行者がいたなら「ここ、暮らせるよね」と、
沖縄の島の洞穴で言うセリフを繰り返しただろう。
縄文うずまきが満載の非常に心地よい洞穴空間だ。
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宇宙の営みを地球・月という「星」に見た民。
そうした宇宙の智に覚醒した民の名は「宇智」?
根源のエネルギーを、潮満玉・潮干玉に込めて、
天(海)を統べる御統(みすまる)の証としたのか。


熊襲の穴(霧島市隼人町)は妙見温泉に最寄りで、
近くに天降川(あもりがわ)が流れている。
写真左下の入口から洞穴の中に入ることができる。
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「天にあるもの地にあり」と神女おばあは言った
 というが、それは地中にもあったかもしれない。
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「熊襲の穴」の入口前に立っていた説明板。
熊襲の首長をヤマトタケルが征伐した記紀伝承。
それはかたちを変えて、琉球にも残っているか
と考えた、ブログ「追跡アマミキヨ」9年目の正月。
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by utoutou | 2022-01-04 17:51 | 天孫氏 | Trackback | Comments(0)
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