旧盆の季節。テレビニュースで、3年ぶりに沖縄市で 行われたという道ジュネー(エイサーのお練り)を見た。 そんななか、久高島の夏祭りと言えばテーラーガーミ (太陽神の祭り、旧暦8月)だなと思いを馳せていると…。 ![]() 語り部からの電話。思わぬヒントが舞い込んだ。 前回のブログ「真南(まふぇー)の御嶽」を読み、 思ったことがあって…と、前置きしつつ言った。 「宮崎(県)のどこかに、昔、百済から逃げて来た というフクチ王を祀る神社はありませんか?」 いつものように唐突な質問で、宮崎県未踏の私には 答えようもなかったが、「調べてみます」と即答。 検索ですぐ浮かび上がった一社は、比木神社という。 宮崎県児湯郡木城町にあり、百済の福智王を祀る。 660年に滅亡した百済から渡来。やがて祀られたと。 その福智王と久高島にどんな関係があるのだろうか? 謎解きはそう簡単には進みそうもないが、同時に、 ちょっと胸が踊ってしまいそうな気がしたのは事実。 まさに、テーラーガーミの神歌(ティルル)である 『赤碗の世直し』では、 「ソウル」という謎の地名 が「大和」の対句として繰り返し歌われるのだが、 百済の首都は、現韓国の首都・ソウル南部にあった。 ちなみに、神歌では次のように歌われる。 〜サウルからくだゆる、ヘイ (ソウルから下った) アカワンヌユナワシ(赤碗の世直し) ヤマトからくだゆる、ヘイ (ヤマトから下った) クルワンヌユナワシ(黒碗の世直し) テーラーガーミー スルティ マブル ヘイ (太陽神の霊力を受けた男たちがこの島を守る)〜 「世直し」とは、神酒を捧げるための盃のこと。 テーラーガーミとは、男たちが神歌を歌いながら、 扇子で土地を祓い浄めながら、島内を練り歩く祭りだ。 赤丸は太陽神(男神)を表している。朝日の強い霊力 を受けた「若てぃだ」こと、ソントンを彷彿とさせる。 ![]() ソントンとテーラーガーミと、百済から渡来の福智王。 いったいどう繋がっていくのか? 繋がらないのか…。 分かっていることは少しある。比木神社のある宮崎県 児湯郡(古代は子湯県)はヤマト古代豪族・日下部氏、 隣接する諸県は葛城氏に深い縁のある土地だった。 日向の国。702年に薩摩国、713年に大隅国が設置 されるまで、南九州は広く全域が日向と呼ばれた。 南島や大陸にも繋がる海人の国だったと考えている。 ![]()
by utoutou
| 2022-08-12 19:59
| 琉球王
|
Trackback
|
Comments(0)
|
![]() by utoutou
カテゴリ
全体 ミントングスク 久高島 イザイホー 玉城 語り部 城(ぐすく) 天孫氏 御嶽 スサノオ 出雲 神社 琉球の神々 伊勢 洞穴(ガマ) 龍蛇神 ヤマトタケル お知らせ 天女伝説 斎場御嶽 ナーワンダーグスク 石垣島 九頭龍 瀬織津姫 琉球の玉 舜天 琉球王 グスク・御嶽 最終章 未分類 最新の記事
以前の記事
2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 more... 画像一覧
最新のコメント
最新のトラックバック
検索
記事ランキング
ブログパーツ
フォロー中のブログ
ブログジャンル
外部リンク
ファン
|
ファン申請 |
||