久高島の南にあるという伝説のニライハングムイ。 ニライカナイ(龍宮)への入り口。大潮の日の 干潮時にできるグムイ(潮溜まり)はそう呼ばれた。 あの日、干潮には30分ほど早い時間帯だったためか 確認できなかったが、ニライカナイは海の底にある と、地下他界や龍宮を崇める信仰を思わせる伝えだ。 ピザ浜からみて徳仁港の防波堤(消波ブロック)の 端あたりにあるという。珊瑚礁の穴なのだろうか…。 ![]() ニライハングムイの神行事について伝承はないが、 集落内の主祭場・外間殿の東隣に位置する神屋 ・イチャリ小(グァ、屋号)にはその遥拝所があり、 満潮のときでも、ニライハングムイを崇められる。 ![]() 神屋の横の石に囲われたこちらが↓ニライハングムイ のお通し(遥拝所)。ストーンサークルに似ている。 ニライカナイは地下にあるという龍宮信仰の表れか。 ![]() イチャリ小の祭祀を管轄するのは、アマミヤノロ。 第一尚氏王朝以前から継がれる神職で、代々、 イザイホーでイチャリ小の娘が就任してきたという。 一門の開祖はアマミヤ、つまりアマミキヨだった。 そのためイチャリ小の拝所には島建ての棒がある。 さて、屋号の「イチャリ」とは船の「碇」の意味。 文字通り、海人の一門で、姓は糸数。奄美諸島での イラブー(海ヘビ)漁に専従していたといい、原郷に は諸説あるなか、奄美大島の宇検村という話がある。 その宇検村の湯湾岳には、アマミコ降臨伝説が残る。 思えば、久高島の古名も宇堅島である。 『海東諸国紀(琉球国図)』(1471年、李氏朝鮮の 申叔舟の著)は久高島を有見島(宇堅島)と記した。 少なくともこの頃、久高島は宇堅島と呼ばれていた。 奄美大島へは行ったことがないが、宇検村を調べて いて、マイクロアトール(小さな環礁)を知った。 (↓写真は、日刊しーまサイト様から拝借) 久高島のニライハングムイ伝説は、イチャリ小の先祖が、 故郷の奄美大島に似た環礁の神秘を崇めたものか…。 ニライハングムイは、アマミキヨのグムイでもある!? ![]()
by utoutou
| 2022-10-06 17:40
| 琉球王
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